那須どうぶつ王国で暮らすマヌルネコのボルくん。
とっても人気者のボルくんですが、いつどこで生まれてどんな経緯で那須どうぶつ王国にやってきたのか知っていますか?
この記事では、マヌルネコ・ボルの誕生日や生まれた場所、経歴などのプロフィールを詳しく調べてまとめました!
パートナーのポリーや、最近ライバルとして急浮上してきたレフとの関係性にも注目です。
マヌルネコ・ボルのプロフィール
ボルくんの基本情報
マヌルネコ界きってのイケメン
グリーンがかった瞳とくっきりした顔の模様が特徴的なボルくん。
キリッとした印象を与えるその姿から、マルヌネコファンの間では「イケメン(イケマヌル)」の呼び声が高くなっています。
ボルの外見的な特徴や、他のマヌルネコとの見分け方は『那須どうぶつ王国|マヌルネコのボル・ポリー・レフの見分け方』でまとめているのでぜひご覧ください!
ボルくんの経歴年表
年月 | できごと |
---|---|
2014年4月 | 埼玉県こども動物自然公園で誕生 |
2015年9月 | 那須どうぶつ王国にお引越し(保全の森) |
2016年7月 | ポリーとのペアリングスタート |
2019年4月 | ポリーとの間に子どもが誕生 |
2021年4月 | 「マヌルネコのうた」でマヌルフィーバー |
2021年7月 | 「保全の森」から新展示場にお引越し |
2022年7月 | 神戸からやってきたレフを含む3匹体制に |
2014年4月|埼玉県こども動物自然公園で誕生
ボルが生まれた場所は、埼玉県東松山市にある埼玉県こども動物自然公園です。
ボルのお父さんはオランダのロッテルダム動物園からやってきた「オスカー」、お母さんは上野動物園生まれの「タビー」です。
また、ボルには一緒に生まれた「ハル(♀)」「サーラル(♂)」「シャル(♀)」という3匹のきょうだいマヌルがいます。
2015年9月|那須どうぶつ王国「保全の森」で展示スタート
1歳になったボルは、一緒に生まれたシャルと一緒に栃木県那須郡にある那須どうぶつ王国にお引越ししました。
(シャルはその後ふたたび埼玉県こども動物自然公園に帰りました。)
当時2匹が暮らしていたのは、那須どうぶつ王国内の「保全の森」という屋内展示場です。
保全の森では現在、スナネコ、ニホンライチョウ、ツシマヤマネコなどの珍しい動物が展示されています。
2016年7月|ポリー来園!ペアリングがスタート
ボルが2歳のときにお嫁さん候補として那須どうぶつ王国にやってきたのが、スウェーデン(ノーデンズ・アーク動物園)生まれのポリーちゃんです。
ポリーちゃんはちょっぴり気の強い性格で、ボルくんとの共同生活ではしばしばバトルが発生。
その様子が話題となり、2匹は「マヌルネコ界の名物夫婦」として名をはせるようになっていきます。
2019年4月|ポリーとの間に子どもが誕生
ボルがちょうど5歳を迎えたころ、ついにポリーとの間に赤ちゃんが誕生します。
この時生まれたのがオスの「エル」とメスの「アズ」です。
この時、エルとアズの他にも6匹の赤ちゃんが生まれましたが、1匹は死産、残りの5匹は感染症で生後間もなく死亡してしまいました。
現在2匹はお引越し済で、エルは愛知県名古屋市の東山動植物園に、アズは兵庫県神戸市の神戸どうぶつ王国にいます。
<参考>
*もうすぐ会えるよ!「那須どうぶつ王国」のマヌルネコの赤ちゃん
*マヌルネコのエル&アズ 神戸へ旅立ち 那須どうぶつ王国入園者からお別れメッセージ
2021年4月|「マヌルネコのうた」リリースで大フィーバー
那須どうぶつ王国が「絶滅の危険性が高い希少動物であるマヌルネコについて知るきっかけを」と作った歌がこちらの「マヌルネコのうた」です。
動画再生数は公開から5日で8万回(2023年9月11日現在は396万回)、告知ツイートは1万いいね超えの大フィーバーとなりました。
MVはボルとポリーの映像をメインに構成されており、マヌルネコの認知度と共にボル・ポリー夫婦の知名度も爆発的に高まったできごとでした。
<参考>
*マヌルネコのうたができました
*動画 マヌルネコのうたofficial MV が大きな反響を呼んでいます
2021年7月|新展示場「マヌル・アマルハン」での生活スタート
「マヌルネコのうた」大フィーバーの後押しを受けて(?)、ボルとポリーにはマヌルネコ専用の屋外展示場「マヌル・アマルハン」がプレゼントされました。
総工費は800万円ほど。そのうち約500万円がクラウドファンディングによって集められました。
それまで暮らしていた場所よりも約3倍も広くなり、より一層のびのびとした2匹の姿が見られるようになりました。
<参考>
*マヌルネコの新施設公開 那須どうぶつ王国 生息環境に配慮/あすから一般も
2022年7月|ライバル・レフくん登場!
絶対的だと思われていたボルとポリーの夫婦関係にも変化が訪れます。
なんと、神戸どうぶつ王国から新たにオスのマヌルネコ・レフくんがお引越ししてきたのです!
これによって、「ボル&ポリー」ペア、「レフ&ポリー」ペアの入れ替え制の展示がスタートしました。
例えば、午前はボル&ポリー、午後はレフ&ポリーという感じです。
果たしてポリーのハートを射止めるのは、ボルなのかレフなのか!?
今後も那須どうぶつ王国のマヌル・アマルハンから目が離せません。
《家系図あり》ボルと関係があるマヌルネコ
ここからは両親・きょうだい・子どもなど、ボルと関係があるマヌルネコたちを紹介して、関係性を整理していきたいと思います!
分かりやすいように家系図を作ってみたので、まずはこちらをご覧ください!
次にそれぞれのマヌルネコについて簡単に紹介していきます!
両親|オスカー・タビー
ボルのお父さんはロッテルダム動物園(オランダ)生まれのオスカー、お母さんは上野動物園(日本)生まれのタビーです。
オスカーは2015年2月に死亡(当時8歳)しましたが、タビーは現在も「国内最高齢のマヌルネコ」(15歳)として埼玉で暮らしています。
実は現在国内にいるマヌルネコの多くは、ほとんどがタビーの子どもたち・孫たちなんです。
きょうだい|ハニー・シャル・ハル・サーラル
ボルのお姉さんに当たるハニーは、2012年にオスカーとタビーの間に生まれたメスです。現在は愛知県名古屋市の東山動植物園で暮らしています。
シャル(メス)、ハル(メス)、サーラル(オス)は、ボルと一緒に生まれたきょうだいです。
ボルたち4匹の名前は、それぞれのモンゴル語の色の名前から取られたものです。
・ボル:モンゴル語で「茶色」
・シャル:モンゴル語で「黄色」
・ハル:モンゴル語で「黒色」
・サーラル:モンゴル語で「灰色」
パートナー|ポリー
スウェーデンのNordens Ark動物園からボルのお嫁さんとしてやってきたポリーちゃん。
スウェーデンにいたときは「Polyphemus」(ポリュペーモス)というお名前でしたが、日本に来たタイミングで呼びやすい「ポリー」になりました。
実はPolyphemusというのは、ギリシャ神話に登場する「一眼の人喰い巨人」の名前らしいです。
なぜそのような名を…。ポリーちゃんになってよかったです。
ライバル|レフ
ロシアのノボシビルスク動物園生まれのレフくん。
埼玉県こども動物自然公園⇒東山動植物園⇒神戸どうぶつ王国とさすらい、ボルたちが暮らす那須どうぶつ王国にやってきました。
家系図の怪しげな線が気になった方もいるかもしれませんが、実はレフが埼玉にいたときにシャル(ボルのきょうだい)とマッチングし、5匹の子どもを設けているんです。
もし人間だったらボルとレフはとても複雑な関係性ですね…(笑)
子ども|エル・アズ
ボルとポリーの間に生まれたのがオスの「エル」とメスの「アズ」です。
エルにはモンゴル語で「健康」、アズにはモンゴル語で「幸福」の意味なんだとか。
エルは愛知県名古屋市の東山動植物園、アズは兵庫県神戸市の神戸どうぶつ王国で暮らしています。
ここにもレフくんが絡んでくるのですが、神戸どうぶつ王国でアズとレフのマッチングを試みられていた時期もありました。(残念ながらうまくいきませんでした)
ここまでボルと関係するマヌルネコについて整理してきました!
ボルが生まれた埼玉県こども動物自然公園や、ボルの子どもが現在暮らしている神戸どうぶつ王国・東山動植物園など、マヌルネコがいる動物園は国内に7か所。
各動物園の詳細はこちらの記事でまとめています!
そもそもマヌルネコってどんな生き物?
マヌルネコは「世界最古のネコ」といわれるネコ科の動物です。モフモフな体や独特のムスッとした表情にハマる人が続出し、ファンからは「世界一不機嫌なネコ」として愛されています。
《基本情報》
・和名:マヌルネコ
・学名:Otocolobus manul
・英名:Pallas’s cat
・別名:モウコヤマネコ
・分類:食肉目 ネコ科
・分布:中央アジアの乾燥地帯や高地(ロシア、モンゴル、中国など)
・その他:準絶滅危惧種に指定
マヌルネコについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてご覧ください!