那須どうぶつ王国の「マヌルネコのうた」などで知名度が急上昇し、じわじわと人気拡大中のマヌルネコ。
ずんぐりしたまん丸な体つきから、普通のネコよりもずっと大きいと思っている人もいるのではないでしょうか?
実は、マヌルネコの大きさは体長46〜65cm、体重2〜5kgほどで、イエネコとほぼ同じです。
この記事では、マヌルネコの体長・体重・しっぽの長さなど体の各部位の大きさについて、おとなと赤ちゃんに分けて紹介します。
また、ほかのネコ科動物との大きさの比較、実際より大きく見える理由、夏と冬での見た目の変化についてもまとめました。
マヌルネコの大きさは?体長・体重・しっぽの長さ

おとなのマヌルネコの大きさは次のとおりです。
| 体長 | 46〜65cm |
|---|---|
| しっぽの長さ | 21〜31cm(体長の約半分) |
| 体重 | 2〜5kg |
アメリカのスミソニアン国立動物園では、体長約51〜61cm、しっぽ約20〜25cm、体重約1.8〜5kgと紹介されており、資料や調査によって数値に多少の幅があります。
ずんぐりとした見た目から大きいと思われがちですが、実はイエネコ(ペット用のネコ)とほぼ同じ大きさです。
体は筋肉質でがっしりしているうえに、ぶ厚い脂肪に包まれています。
脚は短めで、低い姿勢のまま獲物にそっと近づくのに向いた体つきです。
マヌルネコの赤ちゃんの大きさ
生まれたばかりのマヌルネコの赤ちゃんは、体長13cmほどです。
神戸どうぶつ王国で2026年5月に生まれた赤ちゃんは、誕生時150gほどでしたが、生後2か月ほどで1kgを超えるまでに育ちました。
生まれてから2か月ほどで、体重が7倍近くに増えたことになります。イエネコと同じように、とても成長が早いのです。
赤ちゃんは生後4〜5か月ほどで独り立ちし、メスは1歳になる前に繁殖できるようになります。
マヌルネコと他のネコ科動物の大きさ比較
マヌルネコの大きさを、小型・中型・大型のネコ科動物とくらべてみました。
| 動物 | 区分 | 体長 | しっぽの長さ | 体重 |
|---|---|---|---|---|
| スナネコ | 小型 | 39〜52cm | 22〜31cm | 1.35〜3.4kg |
| マヌルネコ | 小型 | 46〜65cm | 21〜31cm | 2〜5kg |
| イエネコ | 小型 | 46cmほど | 30cmほど | 4〜5kgほど |
| ボブキャット | 中型 | 66〜104cm | 10〜18cm | 5〜14kg |
| トラ | 大型 | 150〜230cm | 90〜110cm | 75〜325kg |
マヌルネコは、イエネコとほぼ同じ大きさで、砂漠にすむスナネコよりはひと回り大きめです。
スナネコは、神戸どうぶつ王国や埼玉県こども動物自然公園など、マヌルネコと同じ動物園で飼育されていることもあるので、ぜひ見比べてみてください。
ボブキャットは、北アメリカに生息する中型のネコ科動物です。マヌルネコのおよそ2〜3倍の大きさがあります。
大型のトラになると、重いものでは体重が300kgを超え、マヌルネコの数十倍にもなります。
同じネコ科動物の中でも、マヌルネコはかなり小型の部類だということが分かりますね。
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マヌルネコが実際より大きく見える理由
イエネコと同じくらいの大きさなのに、マヌルネコが大きく見えるいちばんの理由は、長くフサフサの毛です。
「世界一モフモフな猫」とも呼ばれるマヌルネコの毛は、ネコの仲間でいちばん密で、同じ面積あたりに生えている毛の本数が多いといわれています。
特にお腹の毛は、背中や脇腹の約2倍の長さがあり、IUCN SSC ネコ科専門家グループも「長い毛のせいで実際より大きく見える」と紹介しています。
さらに、脚が短くずんぐりした体つきや、平たくて幅の広い顔なども、体を丸く大きく見せています。
モフモフの毛の下にあるのは、実は身近にいるイエネコとほとんど変わらない大きさの体なのです。
夏と冬で激変?季節によって変わるマヌルネコの見た目
マヌルネコは、季節によって見た目の印象が大きく変わる動物です。
寒い冬がくるとフワフワな冬毛に生え変わり、ひと回り大きく見えるモフモフの姿になります。
生息地の中央アジアの山地は、冬に気温が-50℃近くまで下がることもあり、この冬毛が寒さから体を守る役割を果たします。
反対に、気温が30℃を超える夏には、ふわふわの毛の多くが抜けて、ほっそりとした姿に変わります。
マヌルネコってどんな生き物?
マヌルネコは、中央アジアの草原や岩場で暮らす小型の野生ネコです。
| 和名 | マヌルネコ |
|---|---|
| 学名 | Otocolobus manul |
| 英名 | Pallas’s cat |
| 分類 | 食肉目 ネコ科 マヌルネコ属 |
| 分布 | モンゴル・中国を中心とした中央アジアの16か国 |
| 生息環境 | 標高の高い草原や岩場(チベット高原では標高5,593mの記録) |
| 体長 | 46〜65cm |
| 尾長 | 21〜31cm |
| 体重 | 2〜5kg |
| 食性 | 肉食(ナキウサギやネズミなどの小動物、鳥など) |
| 特徴 | 長く密な毛、短い脚、低い位置にある耳、丸い瞳孔 |
*参考:どうぶつ図鑑「マヌルネコ」 | 東京ズーネット
*参考:マヌルネコ | 埼玉県こども動物自然公園 | 公益財団法人埼玉県公園緑地協会
モフモフ・まん丸な体型や、不機嫌そうに見える険しい表情、独特のカクカクした動きなど、たくさんの面白い特徴を持っています。
名前の「マヌル」は、モンゴル語に由来することばで、「小さいヤマネコ」を意味しています。
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マヌルネコがいる動物園
2026年10月時点で、日本でマヌルネコに会えるのは全国9つの動物園で、あわせて26頭が暮らしています。
冬毛の季節と夏毛の季節に訪れて、見た目の違いをくらべてみるのも面白いのではないでしょうか。
特に、北海道の旭山動物園や、栃木県の那須どうぶつ王国などの雪が降る地域のマヌルネコの冬のモフモフ具合は格別です。
各園の飼育数と名前を一覧にまとめました。動物園名から、各園の展示場所や見どころを紹介した記事に飛べるのでぜひご活用ください。
| 動物園 | 都道府県 | 頭数 | 名前 |
|---|---|---|---|
| 旭山動物園 | 北海道 | 2頭 | グルーシャ、ヒデ |
| 那須どうぶつ王国 | 栃木県 | 2頭 | ナゴム、アブリコース |
| 埼玉県こども動物自然公園 | 埼玉県 | 3頭 | ロータス、オリーヴァ、オト |
| 上野動物園 | 東京都 | 4頭 | ナイマ、クリョン、プリームラ、サフラン |
| 野毛山動物園 | 神奈川県 | 1頭 | フィーガ |
| 東山動植物園 | 愛知県 | 5頭 | ハニー、エル、ミーニャ、ノブ、ヤス |
| ごかつら池どうぶつパーク | 三重県 | 1頭 | メイ |
| 神戸市立王子動物園 | 兵庫県 | 1頭 | イーリス |
| 神戸どうぶつ王国 | 兵庫県 | 7頭 | ナル、アズ、サン、コモレビ、ボノ、ハク、ナギ |
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まとめ
マヌルネコの大きさについて解説しました。
おとなのマヌルネコは体長46〜65cm、しっぽ21〜31cm、体重2〜5kgほどで、イエネコとほぼ同じ大きさです。
ネコの仲間でいちばん密に生えた毛と、ずんぐりした体つきのおかげで、実際より大きく見えるのが特徴です。
冬はモフモフの冬毛でひと回り大きく、夏は毛が抜けてすっきりした姿になります。
動物園でマヌルネコに会ったら、大きさや体型に注目してじっくり観察してみてください。

