旭山動物園では、2026年10月時点でオスのマヌルネコ2頭を飼育中です。
2026年4月にはマヌルネコの展示場が広く生まれ変わり、見ごたえもアップしています。
もふもふの毛並みや、不機嫌そうな表情がなんともかわいいマヌルネコは、国内では9つの動物園でしか見られない珍しいネコ科動物です。
その中で旭山動物園はいちばん北にある動物園で、「日本一モフモフなマヌルネコ」を見ることができます。
この記事では、旭山動物園のマヌルネコの展示場所・時間・今いる2頭といった最新情報と、飼育の歴史や家系図を紹介します。
マヌルネコが大好きな私は、2025年の夏に旭山動物園に行ってきたので、実際に訪問した感想も交えながら記事を書いていきたいと思います。
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旭山動物園のマヌルネコ最新情報
まずは、旭山動物園でマヌルネコに会うために知っておきたい最新の展示情報をまとめました。
| 展示場所 | マヌルネコ舎(レッサーパンダ舎のとなり) |
|---|---|
| 展示時間 | 【2026年度】 ①5月1日〜10月15日:9:30〜17:15 ②10月16日〜11月3日:9:30〜16:30 ③11月11日〜:10:30〜15:30 ※③の期間の最終日は未発表 |
| 飼育数 | 2頭(オス2頭) |
| 名前 | グルーシャ、ヒデ |
| 休園期間 | 4月・11月の開園切り替え期間、12月30日〜1月1日 |
| 最寄りの入口 | 正門(正門からほぼまっすぐ) |
| 見どころ | 2026年に広くなった、高地の岩場を再現した展示場 |
ここからは、展示場所と時間、マヌルネコのプロフィールや見どころなどを1つずつくわしく紹介します。
展示場所は2026年に広くなった「マヌルネコ舎」
旭山動物園のマヌルネコは、レッサーパンダ舎のとなりにある「マヌルネコ舎」で暮らしています。
2026年春にマヌルネコ舎の増築工事が行われて、2026年5月1日の夏期開園から広くなった展示場での公開が始まりました。
増築にかかった費用は1億3000万円で、旭山動物園の1頭で暮らす動物のための施設としては、いちばんの高額です。
新しい展示場には、マヌルネコがすむ標高の高い岩場に似せた「擬岩」が置かれ、絶壁のような岩場も再現されています。
旭山動物園は、動物本来の動きを見せる「行動展示」の考え方を大切にしています。
そのため新展示場では、岩にまぎれる姿や、マヌルネコらしいカクカクした動き、狩りのしぐさが見られるように工夫されています。
私が訪れた2025年の夏は、新しい展示場がまだ建設中でした。
当時の展示場でも、グルーシャは壁に取り付けられた岩の上で毛づくろいをしてくつろいだり、足場をつたって降りてきて私の目の前をウロウロしたりして、とても観察しがいがありました。
入園からマヌルネコ舎までの行き方
- 最寄りの入口:正門から入り、ほぼまっすぐ進む
- 園内の目印:あざらし館やほっきょくぐま館を過ぎたあたり
- となりの施設:マヌルネコ舎はレッサーパンダ舎のとなり。レッサーパンダ用のつり橋を目印に探すと見つけやすい
マヌルネコは、となりのレッサーパンダの様子を気にしていることがあります。
過去にはグルーシャがレッサーパンダ舎のつり橋をじっと見つめる姿が目撃されたことも。
こちらの動画のような感じで、地上約3.5mに架かった吊り橋をレッサーパンダが行き来しているので、マヌルネコの気持ちになって眺めると楽しいかもしれません。
展示時間・見やすい時間帯と混雑状況
マヌルネコの展示時間は、旭山動物園の開園時間と同じです。
2026年度の開園時間は時期によって3つに分かれています。
- 5月1日〜10月15日:9時30分〜17時15分
- 10月16日〜11月3日:9時30分〜16時30分
- 11月11日~未発表:10時30分〜15時30分
③冬期開園の終了日はまだ発表されていませんが、前年度(2025年度)の冬期開園は4月7日までだったので、だいたい同じくらい(4月上旬ごろまで)になる可能性が高いと思います。
旭山動物園は、4月と11月に夏と冬の開園を切り替えるための休園期間があるので、春や秋に行くときは日程をよく確認しましょう。
夏休みや連休は、旭山動物園全体がとても混み合います。混み合う時期に訪れるときは、ゆずり合って観察しましょう。
冬の旭山動物園で見るマヌルネコ
マヌルネコは、もともとモンゴルやイランなどの寒さの厳しい高地で暮らす動物で、寒さにとても強いネコです。
冬になると全身が分厚い毛に覆われ、もこもこの姿になります。
旭山動物園は、国内のマヌルネコがいる動物園の中で最も北にあるため、冬のマヌルネコは「日本一モフモフ」とも言われます。
私が訪れた夏は、そこまでもふもふではなかったので、冬毛の姿を見るなら冬の訪問がおすすめです。
ただし冬の旭山動物園は、最高気温でも氷点下になる日があるほど厳しい寒さに包まれるので、観察するときは次のポイントを押さえて訪問しましょう。
- 開園時間:冬期開園は10時30分〜15時30分と短い(入園は15時まで)
- 服装:帽子・手袋・厚手の上着など、しっかりした防寒をする
- 足元:園内は坂が多く、雪や氷も積もっているので、滑りにくい靴で行く
マヌルネコの飼育数と名前
2026年10月時点で、旭山動物園で飼育しているマヌルネコはオス2頭です。
| 名前 | 性別 | 出身 | 来園 |
|---|---|---|---|
| グルーシャ | オス | 埼玉県こども動物自然公園 (2017年生まれ) | 2018年7月 |
| ヒデ | オス | 東山動植物園 (2025年生まれ) | 2026年6月 |
旭山動物園では2018年からグルーシャが1頭で暮らしてきましたが、マヌルネコ舎が広くなった2026年に、ヒデが仲間入りして2頭になりました。
どちらもオスで、旭山動物園ではこれまでマヌルネコの繁殖の例がないので、今後メスがやってきて繁殖に挑戦することがあるのか、個人的にはとても気になっています。
グルーシャ(オス)
グルーシャは、2017年4月20日に埼玉県こども動物自然公園で生まれたオスのマヌルネコです。
このとき生まれた5頭には、花や植物にちなんだ名前が付けられたため、グルーシャたち五つ子は「お花ファイブ」とも呼ばれています(グルーシャはロシア語の「洋梨」)。
他のお花ファイブたちは、埼玉県こども動物自然公園(ロータス、オリーヴァ)、上野動物園(プリームラ)、王子動物園(イーリス)で暮らしています。
グルーシャは2018年7月、1歳のときに旭山動物園へやってきました。
警戒心が強く、高い場所であまり動かないことが多い性格で、動くときはカクカクとコマ送りのようなマヌルネコらしい習性も見せてくれます。
ヒデ(オス)
ヒデは、2025年5月26日に東山動植物園で生まれたオスのマヌルネコです。父は那須どうぶつ王国生まれのエル、母は上野動物園生まれのミーニャです。
東山動植物園で約23年ぶりに生まれた3兄弟のうちの1頭です。
「ヒデ」は、戦国武将の豊臣秀吉にちなんで命名されました(兄弟のノブは織田信長、ヤスは徳川家康にちなんでいて、3頭で「三英傑」の名前になっています)。
2026年6月に旭山動物園へやってきました。初めてのお披露目では、慎重に動き回りながら、となりのレッサーパンダにも興味津々の様子でした。
まだ1歳のヒデは、グルーシャが降りないような段差もぴゅーんと飛び降りるほど、動きが素早く元気いっぱいに暮らしているそうです。
観察のポイントと注意点
旭山動物園でマヌルネコを観察するときは、次のポイントを押さえておくと見つけられるかもしれません。
- 高いところを探す:マヌルネコは警戒心が強く、高い場所でじっとしていることが多い
- 岩場をよく見る:岩にまぎれる展示なので、岩の色に溶けこんでいることがある
- 天気に合わせた服装で:屋外の展示場なので、雨や寒さへの備えをしておく
また、観察するときは次のことに気をつけましょう。
- 大きな声を出さず、静かにそっと見守る
- 柵やガラスをたたいたり、物を投げ入れたりしない
- フラッシュを使って撮影しない
- 展示場の前が混み合っているときは、ゆずり合って観察する
マヌルネコはもともと警戒心が強い動物で、大きな音や急な動きは強いストレスになります。
新しい環境に来たばかりのヒデも、少しずつ旭山の暮らしに慣れているところなので、やさしく見守りましょう。
旭山動物園のマヌルネコの歴史
旭山動物園のマヌルネコの飼育は、2018年のグルーシャ来園から始まりました。
その後、2021年と2026年の2回にわたって展示場が新しくなり、マヌルネコ本来の姿を見せる工夫が重ねられてきました。
| 2018年7月 | 埼玉県こども動物自然公園からグルーシャが来園 |
|---|---|
| 2021年春 | 展示場を大きく改築し、高地をイメージした擬岩を置く |
| 2026年4月 | マヌルネコ舎を増築(費用は1億3000万円)。5月1日の夏期開園から、広くなった展示場を公開 |
| 2026年6月 | 東山動植物園からヒデが来園 |
ヒデの来園は、マヌルネコ舎が広くなったことで実現しました。
2度の展示場の改修や、2頭目のヒデの受け入れなど、旭山動物園はマヌルネコの飼育に力を入れているので、これからも北海道でマヌルネコに会える日が続いてほしいと思っています。
旭山動物園のマヌルネコの家系図
グルーシャとヒデは、生まれた動物園も年齢も違いますが、実は親せきにあたります。
2頭を中心に、親子のつながりを整理しました。
- 2017年:父・レフ × 母・シャル(埼玉県こども動物自然公園)
-
五つ子(お花ファイブ)誕生
∟グルーシャ(オス)※ヒデの大おじ
∟プリームラ(メス)※ヒデの祖母
∟イーリス(オス)
∟ロータス(オス)
∟オリーヴァ(メス)
- 2021年:父・クリョン × 母・プリームラ (上野動物園)
-
双子誕生
∟ミーニャ(メス)※グルーシャの姪
∟ナル(オス)
- 2025年:父・エル × 母・ミーニャ(東山動植物園)
-
三つ子誕生
∟ヒデ(オス)※グルーシャの又甥
∟ノブ(オス)
∟ヤス(オス)
グルーシャは、ヒデの母・ミーニャを産んだプリームラのきょうだいです。
つまり、ヒデから見ると、グルーシャは大おじ(祖母のきょうだい)にあたります。
少し遠い親戚である、グルーシャとヒデ。2頭の見た目や性格の共通点を探しながら観察してみるのも面白いかもしれません。
マヌルネコってどんな動物?
マヌルネコは、中央アジアの草原や岩場で暮らす野生のネコです。
丸く見える顔や、ずんぐりした体は、長くて密な毛のおかげで、寒さの厳しい場所で暮らすのに役立っています。
耳が顔の横のほうについていて、岩場から顔をのぞかせても敵に見つかりにくいのも特徴です。
名前の「マヌル」は、モンゴル語で「小さなヤマネコ」という意味です。
体の大きさや見た目の特徴、名前の由来を知っておくと、マヌルネコ舎での観察がもっと楽しくなります。
旭山動物園の基本情報
旭山動物園は、北海道旭川市にある動物園です。動物本来の動きや能力を見せる「行動展示」で知られています。
マヌルネコのほかにも、絶滅が心配されているシマフクロウや、2026年8月に赤ちゃんが生まれたアムールヒョウなど、珍しい動物に会うことができます。
| 施設名称 | 旭川市旭山動物園 |
|---|---|
| 所在地 | 北海道旭川市東旭川町倉沼11-18 |
| 開園時間 | 【2026年度】 5月1日〜10月15日:9:30〜17:15 10月16日〜11月3日:9:30〜16:30 冬期(11月11日〜):10:30〜15:30 ※最終入園は夏期16:00、冬期15:00 ※冬期の終わりの日は未発表(2025年度は4月7日まで) |
| 休園日 | 4月・11月の開園切り替え期間、12月30日〜1月1日 |
| 入園料 | 大人1,000円(旭川市民700円)/中学生以下無料 |
| アクセス | JR「旭川駅」前から旭川電気軌道バス「旭山動物園」行きで約40分 |
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まとめ
旭山動物園のマヌルネコの展示情報や、これまでの飼育の歴史などを紹介しました。
2026年10月時点で、旭山動物園にはグルーシャとヒデの2頭が暮らしていて、新しくなったマヌルネコ舎で会うことができます。
4月と11月には休園期間があるので、開園の時期と時間を確かめてから出かけましょう。
岩にまぎれる姿やカクカクした動きなどのマヌルネコ本来の姿や、北国ならではのモフモフな冬毛を楽しめるはずです。

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