神奈川県横浜市西区にある野毛山動物園は、入園無料で気軽に立ち寄れる動物園です。
規模はそこまで大きくありませんが、国内では野毛山動物園にしかいないオグロワラビー、バタグールガメ、ヘサキリクガメなどを含め、珍しい動物を数多く飼育しています。
この記事では、そんな野毛山動物園で飼育されている動物を「珍しさ」(国内の何園くらいで飼育されているか)で分類してまとめました。
珍しい動物や見どころ、効率よく回るポイントも紹介するので、訪問前の下調べに役立ててください。
なお、野毛山動物園は、2027年1月7日からリニューアル工事のため約2年間の長期休園に入る予定です。
再開は2029年前半ごろとかなり先なので、行くなら2026年内がおすすめです。
野毛山動物園にいる動物一覧
野毛山動物園の公式サイトの「動物紹介」で紹介されている動物について、「珍しさ」の観点から3段階に分類してまとめました。
- ★★★
-
飼育している動物園が10か所未満
- ★★☆
-
飼育している動物園が30か所未満
- ★☆☆
-
飼育している動物園が30か所以上
※日本国内に限る
※水族館は除く
飼育している動物園数は、日本動物園水族館協会の「飼育動物検索」の検索結果をベースに、独自の調査結果も踏まえて記載しました。
個人での調査のため、情報に不正確な点がある可能性もあります。来園前に必ず公式サイトで飼育・展示状況をご確認ください。
※2026年9月時点の情報
※動物名の五十音順で記載
【★★★】とても珍しい動物
国内では野毛山動物園を含むごく一部の動物園でしか会えない、非常に珍しい動物たちを一覧で紹介します。
特に、バタグールガメ、ヘサキリクガメ、オグロワラビーは、日本国内で野毛山動物園だけで飼育されています。
また、飛べない鳥「カグー」を公開しているのも国内でここだけです。
| アカエリマキキツネザル | 国内3園で飼育 顔・手・脚が黒く、体が赤茶色の毛のキツネザル。 |
|---|---|
| インドガビアル | 国内2園で飼育 インドなどの川に生息する細長い口先が特徴のワニ。 |
| インドシナウォータードラゴン | 国内4園ほどで飼育 東南アジアの水辺にすむ鮮やかな緑色の大型トカゲ。 |
| インドセタカガメ | 国内3園ほどで飼育 甲羅の中央の背骨のような隆起が特徴的なカメ。 |
| オグロワラビー | 国内でここだけ! 小型のカンガルー(ワラビー)の仲間。手足や尾の先が黒っぽいのが特徴。 |
| オーストラリアガマグチヨタカ | 国内8園で飼育 木の枝そっくりに擬態するのが得意な鳥。 |
| カグー | 国内2園で飼育(公開しているのはここだけ!) ニューカレドニアだけにすむ飛べない鳥。 |
| カンムリセイラン | 国内3園ほどで飼育 東南アジアの森の樹上にすむキジの仲間。オスは非常に長い尾羽をもつ。 |
| キバラクモノスガメ | 国内2園ほどで飼育 マダガスカルにすむ小型のリクガメ。甲羅の放射状の模様がクモの巣のように見えるのが名前の由来。 |
| グレビーシマウマ | 国内8園ほどで飼育 現存するシマウマの中で最大の種。細かい縞模様と大きな耳が特徴。 |
| トウブハコガメ | 国内7園ほどで飼育 腹側の甲羅を折り曲げて、体を箱のように完全に閉じられる。 |
| ニシアフリカコビトワニ | 国内8園ほどで飼育 西アフリカの森林にすむ、世界最小級のワニ。 |
| ハミルトンガメ | 国内5園ほどで飼育 黒い体と甲羅に白い水玉模様が特徴のカメ。 |
| バタグールガメ | 国内でここだけ! 東南アジアやインド周辺に生息する大型の淡水ガメ。鼻先がスッポンのようにとがっている。 |
| ヘサキリクガメ | 国内でここだけ! 甲羅の前部が船の「へさき」のように首元に突き出しているリクガメ。マダガスカル島北西部の一部にのみ生息している。 |
| ホオアカトキ | 国内9園ほどで飼育 顔が赤くはげ、頭の後ろに冠羽があるトキ。 |
| マヌルネコ | 国内9園で飼育 モフモフの体とカクカクした独特の動きが特徴の野生ネコ。 |
| ミヤコカナヘビ | 国内6園ほどで飼育 宮古諸島だけにすむ緑色のカナヘビ。絶滅が心配されている。 |
| ミヤコタナゴ | 国内4園ほどで飼育(水族館も合わせて10施設ほど) 関東地方の一部にすむ小型の淡水魚で、国の天然記念物。 |
| ムツアシガメ | 国内8園ほどで飼育 アジア最大級のリクガメ。後ろ足と尾の間のうろこが発達して足が6本あるように見えるのが名前の由来。 |
| ヨウスコウワニ | 国内9園ほどで飼育 中国の長江(揚子江)流域にすむおとなしい小型ワニ。 |
| リュウキュウヤマガメ | 国内3園ほどで飼育 琉球列島に生息する小型のカメ。国の天然記念物。 |
| ルリゴシボタンインコ | 国内3園ほどで飼育 顔は赤~オレンジ、胸元は黄色、体は緑色の色鮮やかなインコ。腰のあたりに瑠璃色の羽が見えることが名前の由来。 |
【★★☆】やや珍しい動物
| アビシニアコロブス | 国内10園以上で飼育 白と黒の長い体毛が特徴のアフリカのサル。赤ちゃんは全身が白い。 |
|---|---|
| カナダガン | 国内10園以上で飼育 首から頭が黒く、頬に白い模様がある北米原産の大型のガン。 |
| グリーンイグアナ | 国内20園以上で飼育 中南米にすむ大型のトカゲ。ペットとしても流通するが、成長すると2m近くになる。 |
| ツキノワグマ(ニホンツキノワグマ) | 国内20園以上で飼育 胸の白い三日月模様が名前の由来。日本の森にすむクマ。 |
| ノスリ | 国内10園以上で飼育 日本にも生息する中型のタカ。 |
| ハヤブサ | 国内10園以上で飼育 「世界最速の鳥」として知られ、急降下時には時速300kmを超えることもある。 |
| フサオマキザル | 国内20園以上で飼育 くるんと巻いた尾と頭の黒いフサゲが特徴のサルの仲間。 |
| ホウシャガメ | 国内20園以上で飼育 放射状の甲羅の模様が特徴のマダガスカル原産のカメ。 |
| ホンドテン | 国内10園以上で飼育 日本にも生息するイタチの仲間。胴体が長くスラっとしていて、木登りが得意。 |
| ミゾゴイ | 国内10園以上で飼育 国内で繁殖する野鳥の中でも特に絶滅が心配されているサギの仲間。 |
| ミナミコアリクイ | 国内10園以上で飼育 長い舌でアリやシロアリを食べる動物。 |
| ワニガメ | 国内20園以上で飼育 ワニではなくカメの仲間。非常にかむ力が強い。 |
【★☆☆】比較的会いやすい動物
| インドクジャク | オスは青緑色の羽と目玉模様の飾り羽を持つ鳥。 |
|---|---|
| インドホシガメ | 甲羅の星型模様が名前の由来のリクガメ。 |
| キリン | 世界一背の高い動物で、長い首と舌を使って高い場所の葉を食べる。 |
| チンパンジー | 国内の多くの動物園で飼育されている、ヒトに最も近いとされる大型類人猿。 |
| テンジクネズミ(モルモット) | ふれあい体験ができる。 |
| ハツカネズミ | 日本の家などにも現れる小さなネズミ。約20日(はつか)で繁殖することが名前の由来。 |
| フンボルトペンギン | 国内で多くの動物園・水族館で飼育される代表的なペンギン。他の種に比べて温暖な気候にも適応できる。 |
| ホンドタヌキ | 日本の里山や市街地にもすむ日本固有のイヌ科の動物。 |
| ボールニシキヘビ | 危険を感じると体を丸めてボール状になるヘビ。 |
| レッサーパンダ | 鮮やかな赤茶色の体としましま模様の尻尾が特徴。 |
野毛山動物園ならではの珍しい動物・見どころ
野毛山動物園には、国内ではめったに見る機会がない非常に珍しい動物がいたり、最近新しく来園した動物がいたり、たくさんの見どころがあります。
ここでは、野毛山動物園ならではの珍しい動物や見どころをピックアップしてご紹介します。
オグロワラビー
オグロワラビーを飼育している動物園は、国内で野毛山動物園だけです。
オグロワラビーは、カンガルーの仲間の中でも小型のワラビーの一種で、手足や尾の先が黒っぽいことが名前の由来です。
繁殖に関して独特の生態を持っていて、メスには子宮が2つあり、両方同時に妊娠することが可能です。
野毛山動物園では、1986年にオーストラリアから贈られたオグロワラビー(オス2頭、メス4頭)の飼育を開始しました。
現在は、オスの「ヤサブロー」「バロン」、メスの「アスタ」「オハナ」の4頭を飼育しています。
オグロワラビーの展示場所は、園内で最も奥のエリアです。モルモットなどと触れ合える「なかよし広場」の隣にいるので、探してみてください。
ヘサキリクガメ、バタグールガメなど(珍しいカメたち)
ヘサキリクガメ、バタグールガメという2種類のカメがいるのは、いずれも国内では野毛山動物園だけです。
ヘサキリクガメはマダガスカル北西部だけにすむリクガメです。
オスの甲羅の前部が首の下に突き出していて、この形が船の先端「舳先(へさき)」に似ていることが名前の由来です。
バタグールガメは東南アジアやインド周辺の川にすむ大型の淡水ガメで、鼻先がスッポンのようにとがっているのが特徴です。
ヘサキリクガメ、バタグールガメはどちらも「は虫類館」に展示されています。
は虫類館には他にも、インドセタカガメ、キバラクモノスガメ、ハミルトンガメなどの珍しいカメが数多く飼育されているので、ぜひ見比べてみてください。
カグー
カグーを飼育している動物園は、野毛山動物園を含めて国内で2園だけです。
よこはま動物園ズーラシア内の横浜市繁殖センターでも飼育されていますが、一般公開はされていません。
つまり、実際にカグーを見ることができるのは野毛山動物園だけということです。
カグーは南太平洋のニューカレドニアだけにすむ鳥です。大きな翼はありますが筋肉が発達しておらず飛ぶことはできません。
ブルーグレーの体と頭の冠羽、オレンジ色の脚とくちばしが特徴です。
また、鳴き声は小型犬のように甲高い声、ニワトリのような声などバリエーション豊かです。
展示場所は園内奥、オグロワラビーの隣です。
マヌルネコ
マヌルネコを飼育している動物園は、野毛山動物園を含めて国内で9園です。
マヌルネコは中央アジアの高地草原にすむ野生ネコで、「世界一モフモフ」と言われるほど密に生えた毛並みや「世界一不機嫌」とも言われる独特の表情が人気です。
野毛山動物園には、2025年11月に上野動物園からオスの「フィーガ」が来園しました。
野毛山動物園としても、動物園が所在する神奈川県としても、初めてマヌルネコの飼育に取り組むことになったのです。
現在は入園口から比較的近いエリアの屋外展示場で公開されています。
野毛山動物園の基本情報と周り方
ここまで紹介してきた動物や見どころを効率よく見て回るために、野毛山動物園を訪れる際に押さえておきたいポイントをまとめました。
入園料は無料なので、時間が限られていても「見たい動物だけ」を目当てに気軽に立ち寄れます。
野毛山動物園の基本情報
横浜市西区の野毛山公園内にある動物園で、公益財団法人 横浜市緑の協会が運営しています。
公営の動物園ということもあって入園料は無料です。
休園日は毎週月曜日(祝日の場合は翌日)ですが、5月は無休です。
最寄駅から徒歩でも行けますが、途中少し上り坂がきついので、心配な場合はバスで行くのが便利です。(1時間に2~3本程度)
2027年1月7日からは、リニューアル工事のため長期休園に入ります。再開は2029年前半ごろを予定していますが、具体的な時期は未定です。
決まり次第動物園公式サイトや横浜市の公式サイト「野毛山動物園のリニューアル」で発表される見込みになっています。
| 所在地 | 神奈川県横浜市西区老松町63-10 |
|---|---|
| 開園時間 | 9:30〜16:30(入園は16:00まで)※8月の土日祝日は13:00〜20:00(入園は19:30まで) |
| 休園日 | 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日〜1月1日 ※5月は無休(その他臨時開園あり) |
| 入園料 | 無料 |
| アクセス | JR・横浜市営地下鉄「桜木町駅」から徒歩約15分/市営バス89系統「一本松小学校」行き「野毛山動物園前」下車すぐ |
| 公式サイト | https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/nogeyama/ |
おすすめの見学ルート・周り方
野毛山動物園は丘の上にあるコンパクトな動物園で、1〜2時間ほどで園内を一通り見て回ることができます。
園内はおおむね一筆書きできるようなルートになっているので、道に沿って一周するのが基本です。
時間がない場合は、順路をショートカットして目当ての動物だけを見ることもできます。
例えば、通常の道順と逆回りで行くと、より早くカグーやオグロワラビーがいるエリアにたどり着くことができます。
「なかよし広場」での小動物とのふれあいは事前予約制になっているので、参加したい場合は予約サイトから申し込みが必要です。
他にも曜日替わりの「どうぶつガイド」やバックヤードツアーなど様々なイベントも開催されるので、公式サイトで日程や参加方法などを事前にチェックしておくのがおすすめです。
混雑を避けるコツ・空いている時間帯
入園無料ということもあり、土日祝やゴールデンウィーク、夏休みなどの長期休暇は混雑しやすい傾向にあります。
反対に平日の開園直後は比較的すいていて、人気の動物もゆっくり観察できることが多いです。
特にマヌルネコなど新しく来たばかりの動物や人気の動物の展示エリアは混み合いやすいので、時間に余裕を持ってゆずり合って観察しましょう。
動物の公開状況や観覧方法などは変わる場合があるので、事前に公式サイトもご確認ください。
子連れ・カメラ勢におすすめのポイント
なかよし広場ではモルモットやハツカネズミなどの小さな動物とふれあえて、小さな子どもも楽しめます。(事前予約制)
入園無料で滞在時間も調整しやすく、広場や休憩スペースも設けられているので、子どものペースに合わせて休憩をはさみながら回れます。
カメラを持っていく方には、屋外で過ごすことが増えたマヌルネコや、ユニークな見た目のカグーなどがおすすめの被写体です。
まとめ
野毛山動物園で会える動物を「珍しさ」で分類して紹介しました。
2025年に来園したマヌルネコをはじめ、オグロワラビーやカグー、ヘサキリクガメ、バタグールガメなど、入園無料とは思えない珍しい動物が多いのが魅力の動物園です。
園内はコンパクトなので、事前に見たい動物を確認しておくと当日の行動がスムーズになります。
訪問の際は、この記事とあわせて公式サイトの最新情報も確認してから出かけてみてください。

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