動物園のマヌルネコは、岩の上でじっとしていたり、丸くなって寝ていたりすることが多く、何かを食べている姿にはなかなか出会えません。
マヌルネコが、野生や動物園で何を食べているのか、気になる人も多いのではないでしょうか。
マヌルネコは肉食で、野生ではナキウサギやネズミの仲間などの小動物を主食にしています。
この記事では、野生のマヌルネコの食べ物や、研究で分かった好物、狩りの方法を解説します。
また、動物園で与えられている餌や、食事タイムの見どころも紹介します。
私が動物園で実際にマヌルネコの食事タイムを見た時の感想も交えて書くので、参考になればうれしいです。
野生のマヌルネコの食べ物
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マヌルネコは肉食で、野生ではナキウサギやネズミの仲間などの小型の哺乳類を主に食べています。
- ウサギの仲間
ウサギと同じグループ(ウサギ目)に入る。耳は短くて丸いのでネズミのようにも見える - 名前の由来は鳴き声
高い声で鳴いて仲間に危険を知らせることから「ナキウサギ(鳴き兎)」と呼ばれる - 日本にもいる
北海道の山地の岩場に、エゾナキウサギがすんでいる
IUCN SSC ネコ科専門家グループによると、獲物の大きさは50〜300gほどで、ときどき鳥やバッタ、トカゲなども食べるそうです。
| ナキウサギ | 最もよく食べる主食。ウサギの仲間 |
|---|---|
| ネズミの仲間 | ハタネズミ、スナネズミ、ハムスター、トビネズミなど |
| 鳥 | ときどき食べる |
| その他 | バッタ・トカゲなどをときどき食べる |
おとなのマヌルネコは、1日にナキウサギやネズミを最大5匹ほど食べます。
モンゴル中部でマヌルネコのフンを調べた研究では、いちばん多く食べられていたのはダウリアナキウサギでした。
ナキウサギは、ネズミなど他の獲物の2〜4倍の大きさがあり、マヌルネコが大きなナキウサギを選んで狙っていることも調査から明らかになりました。
マヌルネコが生息する中国やモンゴルでは、牧草を食べるナキウサギを毒餌で駆除することがあり、獲物が減ることでマヌルネコの生息数も減少してしまう可能性が指摘されています。
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マヌルネコの狩りの3つの特徴
マヌルネコは、長い距離を走って獲物を追いかけるのが苦手です。
脚が短く、ずんぐりした体つきなので、チーターのように全速力で獲物を追う狩りには向いていません。
その代わりに、次の3つの方法で獲物を捕まえます。
- 岩かげで待ち伏せする
巣穴の出口や岩かげで、じっと獲物を待つ - カクカク動いて忍び寄る
少し動いては止まり、気づかれないように近づく - しっぽを震わせて獲物をフリーズさせる
しっぽの動きで、獲物の視線をくぎづけにして動きを止める
①岩かげで待ち伏せする
マヌルネコの狩りの基本は、獲物の巣穴の出口や岩かげで、じっと待ち伏せする方法です。
ナキウサギやネズミの仲間は地面に掘った巣穴で暮らしているので、巣穴から出てきたところを狙います。
灰色の毛のマヌルネコが腹ばいになって動かずにいると、小さな岩のように見えて、獲物にも気づかれにくくなります。
耳が顔の低い位置についているのも、岩から顔をのぞかせたときに見つかりにくくするためといわれています。
②カクカク動いて忍び寄る
マヌルネコは、コマ送りの映像のようにカクカクと動いては止まる、独特の動き方をします。
脚が短く走るのが速くないため、狩りを成功させるためには、獲物に気づかれないように十分距離を詰めることが必要です。
独特のカクカクした動きは、低い姿勢のまま獲物に少しずつにじり寄ってから飛びかかる、狩りのための動き方だと考えられています。
マヌルネコのカクカクはどの動物園でも比較的よく見られる動きなので、動物園で観察する時はぜひ注目して見てください。
③しっぽを震わせて獲物をフリーズさせる
カクカクした動きに加えて、しっぽの先をビビビッと小刻みに震わせる仕草もマヌルネコの狩りで見られる特徴的な行動です。
マヌルネコの獲物のネズミは、動くものを見ると固まってしまう習性があるそうです。
この習性を利用して、しっぽを震わせることで獲物の視線を奪い、動きを止めて狩りをすると考えられています。
他にも、興奮したときなどにしっぽを震わせることもあるようです。
動物園のマヌルネコの食べ物
動物園のマヌルネコは、馬肉や鶏肉、マウス(ネズミ)、ヒヨコなどを食べています。
上の動画では、那須どうぶつ王国のマヌルネコの餌として、馬肉・マウス・ヒヨコ・鶏の頭が紹介されています。鶏の頭を骨ごと食べてしまうほど、マヌルネコのあごの力は強いそうです。
私が上野動物園で見たときは、骨付きの肉のようなものが、展示場の何か所かに置かれていました。
まだ小さい子マヌルもガツガツと肉を食べていて、見た目のかわいさとは裏腹に、非常に「肉食!」な印象でした。
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マヌルネコの食事タイムの見どころ
那須どうぶつ王国では、飼育員さんがマヌルネコにお肉をあげる「おやつタイム」が、不定期で行われています。
ガラスに開いた小さな穴から、飼育員さんが肉を差し出すので、食べる様子を正面から間近で見ることができます。
私が見たときは、飼育員さんが近づくと後ろ足で立ち上がって催促し、肉が差し出されると、前足で一生懸命に引き寄せて食べていました。
上野動物園では、食事の用意や掃除のために飼育員さんが展示場に入ると、隠れたり、じっと様子をうかがったりする警戒心の強い様子が見られます。
いつもとは違う表情が見られるのも、食事の時間ならではの楽しみです。
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まとめ
マヌルネコの食べ物と狩りの方法、動物園での食事について解説しました。
マヌルネコは肉食で、野生ではナキウサギやネズミの仲間などの小型の哺乳類を主食にしています。
走るのが苦手なマヌルネコは、待ち伏せしたり、カクカクと忍び寄ったり、しっぽを震わせたりと、さまざまなテクニックを駆使して獲物を捕まえます。
動物園では馬肉やマウス、ヒヨコなどを食べていて、那須どうぶつ王国の「おやつタイム」のように、食べる姿を間近で見られることもあります。

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