東京都にある上野動物園は1882年に開園した日本でいちばん古い動物園です。飼育中の動物は約300種類で、国内屈指の規模を誇ります。
上野動物園には、アイアイやハシビロコウ、ガラパゴスゾウガメなど、国内でも飼育例の非常に少ない動物がたくさんいます。
この記事では、上野動物園で飼育されている動物を「珍しさ」(国内で何施設くらいで飼育されているか)で分類してまとめました。
なお、上野動物園の動物たちのなかでも特に人気だったジャイアントパンダですが、2026年1月に中国に返還され、現在は飼育・展示は行われていません。
パンダ以外の珍しい動物や見どころ、効率よく回るポイントも紹介するので、訪問前の下調べに役立ててください。
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上野動物園にいる動物一覧
上野動物園では、約300種の動物を飼育しています。
その中から、公式サイトの「生き物図鑑」で紹介されている動物について、「珍しさ」の観点から3段階に分類してまとめました。
- ★★★
-
飼育している動物園が10か所未満
- ★★☆
-
飼育している動物園が30か所未満
- ★☆☆
-
飼育している動物園が30か所以上
※日本国内に限る
※水族館は除く
飼育している動物園数は、日本動物園水族館協会の「飼育動物検索」の検索結果をベースに、独自の調査結果も踏まえて記載しました。個人での調査のため、情報に不正確な点がある可能性もあります。来園前に必ず公式サイトで飼育・展示状況をご確認ください。
※2026年9月時点の情報
※動物名の五十音順で記載
【★★★】とても珍しい動物
国内では上野動物園を含むごく一部の動物園でしか会えない、非常に珍しい動物たちを一覧で紹介します。
中でも、アイアイを飼育しているのは国内で上野動物園だけです。
他の動物園では出会う機会がとても少ない動物ばかりなので、上野動物園に行ったらぜひ探して観察してみてください。
| アイアイ | 国内でここだけ!マダガスカルの森に生息する夜行性のサル。童謡『アイアイ』のモデル。 |
|---|---|
| アジアアロワナ | 国内4園ほどで飼育。金属光沢のうろこをもつ大型の淡水魚。水族館での飼育が多く、動物園にいるのは珍しい。 |
| アナカタマイマイ | 国内2園で飼育。小笠原諸島だけにすむカタツムリ。外来種の影響で激減し、動物園での保全に取り組んでいる。 |
| アメリカドクトカゲ | 国内4園で飼育。毒をもつ数少ないトカゲの一種。オレンジと黒のまだら模様をもつ。 |
| イリエワニ | 国内5園ほどで飼育。世界最大のワニ。 |
| インカアジサシ | 国内6園ほどで飼育。口ひげのような白い飾り羽が特徴の海鳥。 |
| エメラルドツリーボア | 国内3園ほどで飼育。鮮やかな緑色で、木の上でとぐろを巻いて休む南米のヘビ。 |
| オガサワラオオコウモリ | 国内でここだけ!小笠原諸島だけにすむ大型のコウモリで、絶滅が心配されている。 |
| オグロヅル | 国内4園で飼育。チベット高原などに生息するツル。国内全体でも数羽しかいないため、動物園間で協力して繁殖に挑戦している。 |
| カヤネズミ | 国内8園ほどで飼育。日本最小級のネズミ。 |
| カラスバト | 国内7園ほどで飼育。日本の島々の照葉樹林にすむ黒いハト。国の天然記念物。 |
| カラスバト(アカガシラカラスバト) | 国内4園で飼育。小笠原諸島に生息するハトの一種。 |
| ガラパゴスゾウガメ | 国内2園で飼育。世界最大級のリクガメで、100年以上生きる個体もいる。絶滅危惧種で国内には3頭しかいない。 |
| ギンケイ | 国内9園ほどで飼育。オスは銀白色の羽と赤いお腹をもつキジの仲間。 |
| クビワオオコウモリ(オリイオオコウモリ) | 国内8園ほどで飼育。南西諸島にすむオオコウモリの仲間。 |
| クビワペッカリー | 国内7園で飼育。中南米にすむイノシシに似た動物。首まわりの白い帯が名前の由来。 |
| クマタカ | 国内7園で飼育。日本の山地にすむ大型のワシタカで、「森の王者」と呼ばれる。 |
| クロキツネザル | 国内8園で飼育。オスは黒、メスは茶色と、雌雄で毛色が違うマダガスカルのキツネザル。 |
| クロサイ(ヒガシクロサイ) | 国内9園ほどで飼育。上唇がとがった草食のサイ。密猟で野生では激減している。 |
| コシジロハゲワシ | 国内でここだけ!動物の死骸を食べて自然を掃除するアフリカのハゲワシ。 |
| コハクチョウ | 国内4園ほどで飼育。冬に日本へ渡ってくる小型のハクチョウ。 |
| コビトカバ | 国内6園で飼育。カバよりずっと小さく、森の中で単独ですむ。 |
| シジュウカラガン | 国内9園ほどで飼育。首の付け根に白い模様がある、小型のガンの仲間。 |
| シマスカンク | 国内6園で飼育。危険を感じるとおしりから強いにおいの液を飛ばす。 |
| シラコバト | 国内4園で飼育。埼玉県の県鳥にもなっている白っぽい色のハト。 |
| スンダスローロリス | 国内7園ほどで飼育。ゆっくり動く夜行性のサル。ひじの内側から毒を出す珍しい霊長類。 |
| ゼニガタアザラシ | 国内3園ほどで飼育。北日本の沿岸にもすむアザラシ。体の輪状の模様が名前の由来。 |
| ダルマガエル(トウキョウダルマガエル) | 国内4園ほどで飼育。関東平野などの水田にすむ絶滅危惧のカエル。 |
| ツチブタ | 国内4園で飼育。長い耳とブタのような鼻をもつ夜行性動物。 |
| デマレルーセットオオコウモリ | 国内4園ほどで飼育。果実を食べるオオコウモリ。舌を鳴らして超音波を発することができる。 |
| トウキョウサンショウウオ | 国内5園ほどで飼育。東京周辺の里山にすむ絶滅危惧のサンショウウオ。 |
| トラ(スマトラトラ) | 国内8園で飼育。トラの中で最も小さい亜種で、インドネシア・スマトラ島だけにすむ。 |
| ニシアフリカコガタワニ | 国内8園ほどで飼育。世界最小級のワニ。夜行性で森の水辺にすむ。「コビトワニ」とも。 |
| ニシゴリラ(ニシローランドゴリラ) | 国内6園で飼育。群れで暮らす大型の類人猿。上野動物園は複数の家族を飼育。 |
| ハシビロコウ | 国内7園で飼育。「動かない鳥」として知られ、大きなくちばしで魚を捕らえる。上野動物園は国内最多の4羽を飼育中。 |
| ハダカデバネズミ | 国内5園で飼育。体毛がほとんどなく、地下の巣穴で集団生活を営むネズミ。 |
| ハリモグラ | 国内2園で飼育。卵を産む珍しい哺乳類で、背中は硬いトゲでおおわれている。 |
| パラワンコクジャク | 国内6園ほどで飼育。フィリピン・パラワン島だけにすむ小型のクジャク。 |
| フサオネズミカンガルー | 国内6園で飼育。房状の尻尾(=フサオ)とネズミのように小さな体が特徴のカンガルー。 |
| ヘビクイワシ | 国内4園で飼育。長い脚でヘビを踏みつけて捕らえるアフリカの鳥。 |
| ベニジュケイ | 国内6園ほどで飼育。オスは繁殖期に青い肉質のとさかと肉垂を広げるキジの仲間。 |
| ホオアカトキ | 国内9園ほどで飼育。顔が赤くはげ、頭の後ろに冠羽があるトキ。 |
| ホオカザリヅル | 国内6園で飼育。喉に白い飾りのような肉垂があるアフリカのツル。 |
| マヌルネコ | 国内9園で飼育。モフモフの体とカクカクした独特の動きが特徴の野生ネコ。 |
| ミヤコカナヘビ | 国内6園ほどで飼育。宮古諸島だけにすむ緑色のカナヘビ。絶滅が心配されている。 |
| ミヤコドリ | 国内でここだけ?(多摩動物公園でも飼育しているが現在展示を休止中との情報あり)黒白の体と赤いくちばし・脚をもつ海辺の鳥。 |
| ユーラシアカワウソ | 国内7園ほどで飼育。かつて日本にもすんでいたカワウソの仲間。上野動物園で繁殖している。 |
| ヨーロッパヘビトカゲ | 国内4園ほどで飼育。別名「バルカンヘビガタトカゲ」「ヨーロッパアシナシトカゲ」。足がなくヘビのように見えるトカゲ。 |
| ライチョウ(ニホンライチョウ) | 国内8園ほどで飼育。日本の高山にすむ国の特別天然記念物。 |
| ルリカケス | 国内4園ほどで飼育。奄美大島などだけにすむ、るり色と赤褐色の羽をもつカラスの仲間。 |
【★★☆】やや珍しい動物
| アジアゾウ | 国内20園以上で飼育。大きな耳と長い鼻をもつアジア最大の陸上動物。 |
|---|---|
| アビシニアコロブス | 国内10園以上で飼育。白と黒の長い体毛が特徴のアフリカのサル。赤ちゃんは全身が白い。 |
| アフリカクロトキ | 国内10園以上で飼育。白い体に黒い頭と首、下に曲がった長いくちばしをもつ。 |
| アフリカタテガミヤマアラシ | 国内20園以上で飼育。背中に長く硬いトゲのような毛がたくさん生えている。 |
| アメリカバイソン | 国内10園以上で飼育。北米の草原に群れですむウシ科最大級の動物。かつて乱獲で激減した。 |
| アメリカバク | 国内10園以上で飼育。鼻と上唇がのびた水辺の動物。子どもはウリ坊のような模様をもつ。 |
| アルパカ | 国内10園以上で飼育。南米原産のラクダの仲間。ふわふわの毛は衣類などに使われる高級な繊維になる。 |
| オオコノハズク | 国内10園以上で飼育。日本にすむ小型のフクロウ。おどろくと体を細くして枝に擬態する。 |
| オオサンショウウオ | 国内10園ほどで飼育。世界最大級の両生類で、国の特別天然記念物。 |
| オオワシ | 国内10園ほどで飼育。大型のワシで黄色く大きなくちばしが目立つ。 |
| カバ | 国内20園以上で飼育。一日の大半を水中で過ごす大型草食獣。上野動物園では水中の姿も観察できる。 |
| キンケイ | 国内10園以上で飼育。オスは金色の冠羽と赤い体をもつ中国原産のキジ。 |
| クロシロエリマキキツネザル | 国内20園以上で飼育。白黒の体と首まわりの長い毛が特徴。 |
| ケープハイラックス | 国内10園以上で飼育。見た目はネズミに似ているが、実はゾウに近い仲間とされる不思議な動物。 |
| ケープペンギン | 国内10園以上で飼育。アフリカ南部の海岸にすむペンギン。 |
| コサンケイ | 国内10園ほどで飼育。オスは光沢のある青黒い羽と赤い顔を持つキジの仲間。 |
| コジュケイ | 国内10園ほどで飼育。「ちょっと来い」と聞こえる声で鳴く、中国原産のキジ。 |
| コンドル | 国内10園以上で飼育。南米アンデスにすむ、翼を広げると3mになる大型の鳥。 |
| ショウガラゴ | 国内10園以上で飼育。大きな目と耳をもつ小型の夜行性のサル。ブッシュベイビーとも呼ばれる。 |
| シロテテナガザル | 国内20園以上で飼育。長い腕で枝から枝へと移動するテナガザル。よく響く声で鳴く。 |
| ジェフロイクモザル | 国内20園以上で飼育。長い手足と尾を使って木々を渡るサル。尾で枝をつかめる。 |
| ツキノワグマ(ニホンツキノワグマ) | 国内20園以上で飼育。胸の白い三日月模様が名前の由来。日本の森にすむクマ。 |
| ニホンカモシカ | 国内10園以上で飼育。実はシカではなくウシ科の動物。国の特別天然記念物に指定。 |
| ニホンコウノトリ | 国内10園以上で飼育。国の特別天然記念物に指定される大型の水鳥。 |
| ニホンリス | 国内20園以上で飼育。日本の森にすむリス。冬眠せず一年中活動する。 |
| ビルマニシキヘビ | 国内10園以上で飼育。世界最大級のヘビの一種で、体長5mを超えることもある。 |
| ブラッザグエノン | 国内20園以上で飼育。白いあごひげとオレンジ色の額が特徴のアフリカのサル。 |
| ホウシャガメ | 国内20園以上で飼育。放射状の甲羅の模様が特徴のマダガスカル原産のカメ。 |
| ホッキョクグマ | 国内10園以上で飼育。世界最大級の陸生肉食獣。上野動物園では2頭を飼育している。 |
| レッサースローロリス | 国内10園ほどで飼育。大きな丸い目を持つ夜行性のサルの仲間。 |
| ワタボウシタマリン | 国内10園以上で飼育。頭の白い毛(=ワタボウシ)が特徴の小型のサル。 |
【★☆☆】比較的会いやすい動物
| アオダイショウ | 日本各地でよく見かける青緑色のヘビ。 |
|---|---|
| アカハライモリ | 日本の池や田んぼにすむ、お腹が赤いイモリ。 |
| アズマヒキガエル | 東日本にすむ大型のヒキガエル。危険を感じると体をふくらませる。 |
| ウマ | 西園の子ども動物園エリアで見られる小型のウマ(ポニー)。 |
| エミュー | オーストラリアにすむ、ダチョウに次いで大きい飛べない鳥。 |
| オグロプレーリードッグ | 地下に巣穴を掘って集団生活を営むリスの仲間。 |
| カイウサギ | イエウサギとも呼ばれる飼育用のウサギ。耳の形や毛色などさまざまな種類がいる。西園の子ども動物園でふれあいができる。 |
| キリン | 上野動物園にいるのはアミメキリンという種類。 |
| コツメカワウソ | 爪が小さく(=コツメ)前足で器用に採食する。 |
| シロフクロウ | 北極圏にすむ真っ白なフクロウ。『ハリー・ポッター』シリーズに登場する「ヘドウィグ」はこの種。 |
| タンチョウ | 国の特別天然記念物に指定される大型のツル。 |
| テンジクネズミ(モルモット) | ふれあい体験ができる。 |
| ニホンイシガメ | 日本固有のカメ。子ガメは「ゼニガメ」と呼ばれる。 |
| ニホンザル(ホンドザル) | 日本各地の森にすむサル。上野動物園には大きな「サル山」がある。 |
| ヒガシニホンアマガエル | 身近な緑色の小さなカエル。まわりの色に合わせて体色を変える。 |
| フクロウ | 日本の森にすむフクロウ。首を大きく回して周りを見る。 |
| ベニイロフラミンゴ | フラミンゴの中で最も赤みの強い羽色を持つ。 |
| ヤギ | ふれあい体験ができる。 |
| レッサーパンダ(シセンレッサーパンダ) | 日本の動物園にいるレッサーパンダはほとんどこのシセンレッサーパンダ。鮮やかな赤茶色の体としましま模様の尻尾が特徴。 |
| ワオキツネザル | しっぽの白黒の輪模様(=輪尾⇒ワオ)が特徴のサルの仲間。 |
上野動物園ならではの珍しい動物
上野動物園では約300種の動物を飼育していますが、その中には「国内でも数えるほどの動物園でしか会えない」動物が何種類もいます。
ここでは、上野動物園にいる珍しい動物の中からアイアイやハシビロコウなど「この動物園ならではの動物」を何種類かピックアップして紹介します。
アイアイ
上野動物園は、日本で唯一アイアイを飼育している動物園です。
アイアイはマダガスカルの森にすむ夜行性のサルで、キツネザルの仲間です。
「アイアイ アイアイ おさるさんだよ」の童謡で名前は有名ですが、大きな耳と黄色い目、ギョロっとした顔つきで、実物を見ると印象がかなり変わります。
いちばんの特徴は、細長い中指です。木の幹をたたいて音の反響で虫のいる場所を探り当て、中指を差し込んで幼虫を引き出して食べます。
展示場所は西園の「アイアイのすむ森」で、夜行性のため昼夜を逆転させた暗い部屋で観察します。目が慣れるまで少し時間がかかるので、あせらずゆっくり探してみてください。
ガラパゴスゾウガメ
ガラパゴスゾウガメを飼育している動物園は国内でわずか2園、個体数も国内に3頭しかいません。上野動物園では貴重な3頭のうちの2頭「タロウ」「カメ吉」が暮らしています。
ガラパゴスゾウガメはガラパゴス諸島の島々だけにすむ、世界最大級のリクガメです。
100年以上生きる個体もいるとされ、島ごとに甲羅の形(ドーム型・アンサドル型など)が異なるのも特徴です。
かつて乱獲や外来種の影響で数を減らし、現在は絶滅危惧種に指定されています。
展示場所は西園の「両生爬虫類館」です。ふだんは「タロウ」を温室内で観察できますが、「カメ吉」は基本的にバックヤード飼育(非公開)になっています。
ハシビロコウ
ハシビロコウを飼育している動物園は国内で7園ほどしかありません。その中でも上野動物園は、国内最多の4羽(オス1羽・メス3羽)を飼育しています。1園でこれだけの数を見られるのは世界的にも珍しいことです。
ハシビロコウはアフリカの湿地にすむ大型の鳥です。全長は1.2mほど、翼を広げると2m半にもなります。木靴のような形の大きなくちばしで、水面に近づいた魚などをじっと待ち構えて一気に捕らえます。
「動かない鳥」として有名ですが、獲物をねらうときや羽づくろいのときは意外とよく動きます。
上野動物園では専用の解説拠点「ハシビロコウ研究室」も設けられていて、ハシビロコウについてじっくり学ぶのにぴったりの場所です。
ライチョウ(ニホンライチョウ)
ニホンライチョウを飼育している動物園は国内で8施設ほどです。上野動物園は、絶滅が心配されるニホンライチョウの保護増殖事業に取り組む中心的な園の一つです。
ニホンライチョウは本州中部の高山帯だけにすむ国の特別天然記念物です。夏は褐色、冬は真っ白と、季節で羽の色が変わります。人をあまり恐れないため、登山者にとって身近な鳥でもあります。
本来は標高2,400m以上の環境にすむ鳥を平地で育てるのはとても難しく、飼育の技術そのものが保全研究になっています。
展示場所は、東園にある「日本の鳥Ⅰ(いち)」エリアです。高山のすずしい環境を再現した施設で観察できます。
オガサワラオオコウモリ
上野動物園は、日本で唯一オガサワラオオコウモリを飼育・展示している動物園です。
オガサワラオオコウモリは、その名の通り小笠原諸島だけにすむ大型のコウモリです。頭胴長20〜25cmほどの体に対し、翼を広げると80cmほどになります。
生息地の開発などにより数が減っており、絶滅が心配されています。
果実を食べる際は果肉を噛みつぶして果汁だけを飲み込み、種子や繊維はまとめて口から吐き出すというユニークな食べ方をします。
上野動物園で飼育されている個体は、2020年に小笠原諸島でケガをしているところを保護されたものです。
長らくバックヤードで飼育されていましたが、2025年2月から45年ぶりに一般公開されるようになりました。
展示場所は西園の「小獣館」の1階です。
コシジロハゲワシ
コシジロハゲワシを飼育している動物園は、国内で上野動物園だけです。
コシジロハゲワシはアフリカ中部・南部の乾いた草原地帯にすむ大型のワシタカの仲間で、全長は78〜90cm、体重は5.5kgほどになります。
動物の死骸の肉や骨を食べる「腐肉食者」で、自然界のお掃除屋のような役割を果たしています。
頭から首にかけて羽が少ないのは、死肉をあさる際に汚れにくくするための適応と考えられています。
翼を広げると背中の白い羽がよく目立つのが名前の由来です。
生息地の破壊などにより個体数が減少しており、IUCNでは絶滅の危険性が最も高いランクの一つである「CR(深刻な危機)」に指定されています。
展示場所は東園の猛禽類エリアです。
上野動物園の周り方・見どころ
ここまで紹介してきた動物たちを効率よく見て回るために、上野動物園を訪れる際に押さえておきたいポイントをまとめました。
園内は「東園」と「西園」に分かれていて、あいだを「いそっぷ橋」がつないでいます。見どころが両方のエリアに点在しているため、事前に周り方や混雑しやすい時間帯を把握しておくと、限られた時間を有効に使えます。
上野動物園の基本情報
東京・上野公園の中にある、1882年開園の日本で最初の動物園です。都市部にありながら約14haの広さがあり、じっくり見ると半日から1日かかります。
JR上野駅からすぐという交通の便のよさもあり、来園者の多い動物園です。以前は東園と西園を結ぶモノレールが走っていましたが、2019年に運行を終了し、現在は徒歩といそっぷ橋で移動します。
休園日は月曜日ですが、祝日・休日と重なる場合は開園し、翌平日が休みになります。
| 所在地 | 東京都台東区上野公園9-83 |
|---|---|
| 開園時間 | 9:30〜17:00(入園は16:00まで) |
| 休園日 | 月曜日(祝日・休日の場合は翌平日)、年末年始(12/29〜1/1) |
| 入園料 | 一般600円/65歳以上300円/中学生200円(小学6年生まで、および都内在住・在学の中学生は無料) |
| アクセス | JR「上野駅」公園口から徒歩5分/京成「京成上野駅」から徒歩10分 |
| 公式サイト | https://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/ |
おすすめの見学ルート・周り方
入口は「表門」「弁天門」「池之端門」の3か所です。JR上野駅公園口から近いのは表門で、東園から入るルートになります。
東園には、ゾウ、ゴリラ・トラのすむ森、サル山、ホッキョクグマ、ハシビロコウ、両生爬虫類館などがあります。
西園には、アイアイのすむ森、小獣館、キリンやカバ、ペンギン、子ども動物園「すてっぷ」などがあります。
表門から入って東園をひと回りし、いそっぷ橋で西園へ移動、最後は不忍池側の弁天門から出る流れがスムーズです。
全部をていねいに見ると時間がかかるので、先に見たい動物を絞っておくと回りやすくなります。
混雑を避けるコツ・空いている時間帯
春と秋の土日祝、ゴールデンウィーク、夏休みは特に混雑しやすい傾向にあります。反対に平日の午前中は比較的すいていて、人気の動物もゆっくり見られることが多いです。
開園直後は入口や人気動物の前も空いているので、じっくり見学したい方は9:30の開園に合わせて行くのがおすすめです。学校の長期休みを外すだけでも、体感の混雑度はかなり変わります。
子連れ・カメラ勢におすすめのポイント
西園の子ども動物園「すてっぷ」では、モルモットやヤギなどとふれあえるプログラムがあります。ヒツジやウサギなど身近な家畜をゆっくり観察できるので、小さな子ども連れでも楽しめます。
両生爬虫類館や小獣館は屋内なので、雨の日や暑い日の避難場所としても便利です。
カメラを持っていく方には、動きに表情のあるゴリラやハシビロコウ、水浴びをするスマトラトラがおすすめです。
アイアイのすむ森は暗室展示で撮影ができないため、目で見て楽しむ場所と考えておきましょう。
まとめ
上野動物園で会える動物を「珍しさ」で分類して紹介しました。
アイアイをはじめとして、国内では上野動物園でしか会えない動物や数少ない動物が多く、見どころの豊富な動物園です。
園内は東園と西園に分かれていて広いので、事前に見たい動物とエリアを決めておくと当日がスムーズです。
訪問の際は、この記事とあわせて公式サイトの最新情報も確認してから出かけてみてください。

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