ジャイアントパンダの生息地といえば中国!ですよね。
ところで、中国以外には野生のパンダはいないのでしょうか?
この記事では、「パンダの生息地は中国以外にあるのか?」「中国以外の生息地があるとするならば、それはどこなのか?」を調査してまとめたいと思います!
パンダの生息地は中国以外にないって本当?
さっそく、野生のジャイアントパンダの生息地が中国以外にあるのかについて調べてみました!
野生のパンダがいるのは中国だけ!
上野動物園の公式サイトでは、パンダの生息地について下記のように記載しています。
ジャイアントパンダは、現在中華人民共和国・南西部にある四川省(しせんしょう)、陝西省(せんせいしょう)、甘粛省(かんしゅくしょう)の標高約1300~3500メートルにもおよぶ山岳地帯の森林で暮らしています。
Q6:ジャイアントパンダはどんなところに棲んでいるの?|上野動物園のジャイアントパンダ情報サイト「UENO-PANDA.JP」
また、中国日本大使館のホームページでは、パンダの生息地についてもう少し細かく言及されています。
野生パンダは秦嶺山系、岷山山系、キョウ(功のつくりをおおざとに)ライ(山+来)山系、大相嶺山系、小相嶺山系、凉山山系の6大山系に生息し、これらの生息地は四川省、陝西省、甘粛省の3省17市・自治州、49県・市・区、196郷鎮に及んでいる。
中国の野生パンダ生息数も生息地面積も増加 第4回全国調査で判明 – 中華人民共和国駐日本国大使館
上記の2サイトのいずれでも「中国以外の生息地」については触れられていません。他にもいろいろな公式サイトを見てみましたが、中国以外の地域にパンダが生息しているという情報は得られませんでした。
《結論》パンダの生息地は中国だけ!
昔はもっと広範囲に生息していたらしい
現在の生息地は中国だけですが、ずっと昔、パンダの祖先はもう少し広い範囲に分布していたそうです。
300万年前ごろのパンダの祖先は、中国各地・ミャンマー・ベトナムなど、現在よりももっと広くて標高の低い(500~700メートルくらい)場所に生息していたことが化石調査から分かっています。
<参考>
*Q6:ジャイアントパンダはどんなところに棲んでいるの?|上野動物園のジャイアントパンダ情報サイト「UENO-PANDA.JP」
パンダが中国だけに生息している理由
ミャンマー・ベトナムなど中国以外の地域にも生息していたのに、なぜ現在は中国にしか野生のジャイアントパンダはいないのでしょうか?
理由は大きく分けると3つあります。
理由①:進化の過程で現在の生息地に適応していった
理由②:山林の開発により生息地が縮小してしまった
理由③:現在の生息地以外に適した場所がない
それぞれの理由についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください!
パンダの生息地はどんなところ?気候や環境などの特徴まとめ
それでは、野生のパンダが現在暮らしている、中国南西部の山岳地帯にはどのような気候的・環境的な特徴があるのでしょうか?
ジャイアントパンダの生息地には次のような特徴があります。
このような気候的・環境的な特徴を持つ地域には、現在1,800頭前後の野生のパンダが生息していると言われています。
1980年代ごろには1,000頭ほどにまで減少した野生のパンダですが、中国の国を挙げた保護活動や繁殖研究への取り組みによって、近年の生息数は回復傾向にあります。
中国以外でパンダを見たいなら、動物園に行こう♪
野生のパンダの生息地は中国だけですが、中国以外でパンダを見る方法があります!
それはずばり、動物園に行くことです!(当たり前ですみません…)
日本では現在3つの動物園で計9頭のジャイアントパンダを飼育しています。
日本にいるパンダについて詳細が知りたい方は、下記の記事をご覧ください!
▶▶上野動物園のパンダ
▶▶和歌山アドベンチャーワールドのパンダ
▶▶王子動物園のパンダ
また、世界では日本を含む約20の国でパンダを飼育しています。
パンダがいる国 | 飼育数 |
---|---|
中国 | 600頭以上 |
日本 | 9頭 |
インドネシア | 2頭 |
韓国 | 5頭 |
シンガポール | 3頭 |
台湾 | 3頭 |
マレーシア | 2頭 |
アメリカ | 4頭 |
メキシコ | 1頭 |
イギリス | 2頭 |
オーストリア | 3頭 |
オランダ | 3頭 |
スペイン | 5頭 |
デンマーク | 2頭 |
ドイツ | 2頭 |
フィンランド | 2頭 |
フランス | 4頭 |
ベルギー | 5頭 |
ロシア | 2頭 |
カタール | 3頭 |
オーストラリア | 2頭 |
世界のパンダがいる動物園について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください!