良浜(らうひん)は、2000年9月6日に和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで生まれたメスのジャイアントパンダです。
アドベンチャーワールドで初めて誕生したパンダで、永明との間に10頭の子どもを産み育てた「日本一のお母さんパンダ」として、たくさんの人に愛されてきました。
約25年を白浜で過ごした良浜は、2025年6月に娘の結浜・彩浜・楓浜とともに中国へ渡り、今は四川省の成都ジャイアントパンダ繁育研究基地で暮らしています。
この記事では、良浜のプロフィールや10頭の子育ての歩み、中国での現在を紹介します!
パンダの良浜(らうひん)のプロフィール
まずは、良浜がどんなパンダなのか、基本的な情報から振り返りましょう。
良浜は、アドベンチャーワールドで生まれた初めてのパンダです。
お母さんの梅梅(めいめい)は、中国からやってきたときにすでに良浜を妊娠していたため、お父さんは中国のオスの哈蘭(ハーラン)です。
| 名前(よみ) | 良浜(らうひん) |
|---|---|
| 性別 | メス |
| 誕生日 | 2000年9月6日 |
| 年齢 | 26歳(2026年9月時点) |
| 出生地 | アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町) |
| 父 | 哈蘭(ハーラン) |
| 母 | 梅梅(めいめい) |
| パートナー | 永明(えいめい)※2025年1月に死亡 |
| 子ども | 10頭(7回の出産) |
| 出生時の体重 | 195g |
| 日本での最後の体重 | 113kg(2025年4月) |
| 今いる場所 | 成都ジャイアントパンダ繁育研究基地(中国・四川省) |
| 特徴 | ・日本で生まれ、日本で母親になった唯一のパンダ ・国内最多の10頭の母で、愛情深く子育て上手 ・鼻が低く、丸い顔立ち ・茶色っぽく見える毛並み ・食いしん坊 |
良浜(らうひん)の名前の由来
良浜という名前には、「天性の『良』さを保ちつづけてほしい」という願いが込められています。
「浜」の字は、アドベンチャーワールドがある和歌山県「白浜町」から取ったものです。
良浜のあとに生まれたパンダたちにも、全員に「浜」の字が付けられ、アドベンチャーワールドのパンダファミリーは「浜家(はまけ)」と呼ばれるようになりました。
名前に込められた願いのとおり、良浜は優しく愛情深いお母さんパンダに育ちました。
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「園初の赤ちゃん」から「日本一のお母さんパンダ」へ
良浜のパンダ人生は、まさにアドベンチャーワールドのパンダの歴史そのものです。
ここでは、アドベンチャーワールドで初めての赤ちゃんとして生まれた良浜が、7回の出産で10頭の子どもを育てるお母さんになるまでの歩みを振り返ります。
アドベンチャーワールド待望の赤ちゃんパンダとして誕生
アドベンチャーワールドでは、1994年からジャイアントパンダの飼育に取り組んできました。
最初に中国からやってきたのは、オスの永明(えいめい)とメスの蓉浜(ようひん)です。
ペアでの繁殖が期待されましたが、残念ながら蓉浜は1997年に亡くなってしまいました。
永明の新しいパートナーとして、2000年7月に中国からやってきたのが、良浜のお母さんの梅梅(めいめい)です。
実は梅梅は来園したときにはすでに妊娠していて、お腹には良浜がいたのです。
こうして良浜は、2000年9月6日にアドベンチャーワールド生まれの初めてのパンダとして誕生しました。
子どものころの良浜はとてもやんちゃな性格で、タイヤ遊びやボール遊びが大好きだったそうです。
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7回の出産で10頭を育てた「日本一のお母さんパンダ」
お母さんの梅梅や飼育スタッフの愛情をたっぷり受けて育った良浜は、やがて自身もお母さんパンダとしての道を歩み始めます。
永明との間に、2008年から2020年までの7回の出産で、合計10頭の子どもを産み、愛情深く育て上げました。
| 出産 | 年 | 生まれた子ども | 良浜の年齢 |
|---|---|---|---|
| 1回目 | 2008年 | 梅浜・永浜(双子) | 8歳 |
| 2回目 | 2010年 | 海浜・陽浜(双子) | 9歳 |
| 3回目 | 2012年 | 優浜 | 11歳 |
| 4回目 | 2014年 | 桜浜・桃浜(双子) | 14歳 |
| 5回目 | 2016年 | 結浜 | 16歳 |
| 6回目 | 2018年 | 彩浜 | 17歳 |
| 7回目 | 2020年 | 楓浜 | 20歳 |
日本で生まれたパンダが日本でお母さんになったのは、50年以上におよぶ日本のパンダ飼育の歴史の中でも良浜だけです。
また、7回の出産と10頭の子どもは、どちらも国内最多の記録です。
2008年の最初の出産では、日本生まれのパンダとして初めて日本で双子を産みました。まちがいなく「日本一のお母さんパンダ」といえるでしょう。
良浜の子育てと10頭の子どもたち
良浜がたっぷりの愛情を注いで育てた10頭の子どもたちは、今はみんな中国で暮らしています。
ここでは、子どもたち一頭一頭の紹介よりも、お母さんとしての良浜の姿に注目して、良浜の子育てを振り返ります。
双子を3組も育てた子育て上手
良浜は、国内最多となる10頭の子どもを産み、無事に育て上げました。
10頭の中には3組・6頭の双子もいます。
パンダのお母さんは、双子が生まれても1頭しか育てられないことが多いといわれています。
アドベンチャーワールドでは、1頭をお母さんパンダが抱っこしている間、もう1頭を飼育スタッフが保育器でお世話して定期的に入れ替える「入れ替え方式」で、双子を2頭とも育ててきました。
入れ替え方式では、抱っこする赤ちゃんがたびたび入れ替わりますが、良浜はそのたびに一生懸命お世話をして、どの子どもにもたっぷりと愛情を注ぎました。
12年間で7回の出産と子育てを重ね、10頭すべてを無事に育て上げた良浜は、本当に子育てをがんばったお母さんパンダです。
20歳を過ぎても続いた子育て
2016年からの3回の出産では、それぞれに個性的な娘たちが生まれました。
2016年に生まれた結浜(ゆいひん)は、頭のてっぺんの「とんがり」と予測不能な「クセつよ」行動で大人気に。
2018年に生まれた彩浜(さいひん)は、アドベンチャーワールドで最も小さい75gで生まれ、一時は命も心配されましたが、スタッフのサポートと良浜の愛情を受けて無事に成長しました。
そして2020年に末っ子の楓浜(ふうひん)を産んだとき、良浜はすでに20歳(人間でいうと60歳くらい)を超えていました。それでも年齢をものともせず、楓浜をしっかりと育て上げたのです。
良浜のかわいいところ&面白エピソード
愛情深いお母さんパンダとしての一面だけでなく、良浜にはお茶目でチャーミングな魅力もたくさんあります。
ここでは良浜自身の見た目や性格に注目して、良浜らしさがよく分かるエピソードを紹介します。
ほかのパンダと比べて、なんだか茶色?
パンダのトレードマークといえば、はっきりとした白黒模様ですよね。ところが良浜は他のパンダと比べると白い部分が茶色っぽく見えるのです。
もともとの毛の色が茶色いわけではなく、汚れなどで茶色く見えるのだそうです。飼育スタッフによると「よく遊んでよく食べるからではないか」とのこと。
子どもたちと並んだときの色の違いも、良浜を見分けるポイントのひとつです。
竹が大好き!とっても食いしん坊
「食いしん坊」「竹が大好き」「どんな竹もおいしく食べてくれる」と、飼育スタッフからも太鼓判を押されるほど、良浜は食べることが大好きです。
座りながら、寝転がりながら、いろいろな姿勢で竹を食べ続け、子どもがぶつかってきてもお構いなしに食べ続けることもありました。
中国に渡ってからも、竹やタケノコをもりもり食べる様子が届いていて、食いしん坊ぶりは変わらないようです。
時が止まる?名物「良浜フリーズ」
良浜のユニークな行動のひとつが、突然ピタッと動きを止める「フリーズ」です。
何の前触れもなく、まるで時が止まったかのように、じーっと動かなくなります。数分間続くこともあり、見ているほうがドキドキしてしまうほど。
この予測不能な「良浜フリーズ」も、ファンの間で親しまれてきた良浜の名物です。
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良浜の中国での今【2026年最新】
良浜は、2025年6月28日に娘の結浜・彩浜・楓浜とともにアドベンチャーワールドを出発し、同じ日に中国四川省の成都ジャイアントパンダ繁育研究基地に到着しました。
返還の理由は、日中の「ジャイアントパンダ保護共同プロジェクト」の契約が2025年8月に満了を迎えたことです。
当時24歳と高齢になっていた良浜にとっては、高齢のパンダのための施設や医療体制が整った中国で、穏やかに過ごすことが望ましいと判断されました。
到着後は検疫と環境に慣れるための期間を経て、2025年10月から、結浜に続いて良浜・彩浜が一般公開されました。
アドベンチャーワールドの公式SNSでも、室内で竹やタケノコを元気に食べる良浜の近況が紹介されています。
2026年春の時点では、良浜は成都の基地のパンダ舎「明月館」の屋外で暮らしています。
ただし、観覧通路からかなり離れた場所にいて、間にはくもった仕切りもあり、名前の札も出ていないため、見つけるのは簡単ではないようです。
成都の基地には、良浜の子どもの桜浜・桃浜や、お母さんの梅梅の子どもたち(雄浜・隆浜・幸浜・愛浜)など、アドベンチャーワールド生まれのパンダたちも暮らしています。
2026年春には愛浜が子育て中で、母子はとても人気だそうです。日本で過ごした約25年を経て、良浜は今、家族のそばで穏やかな毎日を送っています。
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今、良浜に会いに行くには
2026年現在、日本国内の動物園にジャイアントパンダはいません。
良浜に会うには、中国四川省の成都ジャイアントパンダ繁育研究基地を訪れることになります。
成都の基地は、たくさんのパンダが暮らすパンダの保護・研究施設で、一般の観光客も見学できます。
2026年に入ってからは、良浜たちに会うために成都を訪れる日本人のファンも増えているそうです。
ただし成都の基地では、複数のパンダを交代で公開したり、天候や体調によって公開しなかったりすることがあり、目当てのパンダに必ず会えるとは限りません。
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まとめ:ありがとう良浜、中国でも元気でね
良浜は、2000年にアドベンチャーワールドで初めて誕生したパンダです。
永明との間に7回の出産で10頭の子どもを育てた「日本一のお母さんパンダ」で、日本で生まれて日本で母親になった唯一のパンダでもあります。
茶色っぽい毛並みや食いしん坊なところ、突然の「良浜フリーズ」など、お茶目でかわいいところもたくさん見せてくれました。
2025年6月に娘たちと中国へ渡った良浜は、今は成都の基地で穏やかに暮らしています。
約25年間、たくさんの感動と笑顔を本当にありがとう。中国でも、たくさん食べて元気に過ごしてね!

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