【2026最新】パンダがいる中国の動物園・保護施設一覧|日本にいたパンダは今どこに?

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ジャイアントパンダのふるさと・中国では、飼育されているパンダが808頭(2025年11月時点)まで増えたそうです。

パンダの本場・四川省から、北京や上海などの大都市、日本からもアクセスしやすい香港・台北など、中国でパンダに会える動物園や保護・研究施設は約80か所あります。

また、上野動物園やアドベンチャーワールドで暮らしていたパンダたちも、今はこうした中国の施設で暮らしています。

この記事では、中国でパンダに会える動物園や保護研究施設を一覧で紹介します。

あわせて、日本にいたパンダが今どこにいるのか、主要な施設の特徴、日本から会いに行く方法までまとめました。

もくじ

中国でパンダに会える動物園・保護施設一覧

中国でパンダに会える場所は、大きく分けて「保護・研究施設」と「動物園」の2種類です。

保護・研究施設は、パンダの保護や繁殖、野生に還すための研究をしている専門の施設です。一度にたくさんのパンダに会えるので、とにかくパンダをじっくり見たい人に向いています。

一方の動物園は、パンダ以外の動物も一緒に見られるのが魅力です。都市部にある施設が多いので、観光のついでに立ち寄りたい人におすすめです。

なお、中国のパンダは貸し出しなどで施設の間をよく移動します。下の一覧は2026年時点で確認できた情報をもとにまとめたものです。

パンダの保護・研究施設一覧

パンダの保護・研究施設は、野生のパンダが暮らす四川省と陝西省に集中しています。

なかでも有名なのが、世界最大のパンダ飼育施設「成都大熊猫繁育研究基地」と、国が運営する「中国大熊猫保護研究中心」の各基地です。

日本から返還されたパンダの多くも、これらの施設で暮らしています。

2025年12月には、中国大熊猫保護研究中心の新しい拠点として綿陽基地も開園しました。

ただし、野生復帰の訓練をしている施設などは一般公開されていないところもあります。

訪問できるかどうかは、表の「一般公開」の列を参考にしてください。

施設名地域特徴公開
成都大熊猫繁育研究基地四川省成都市世界最大のパンダ飼育施設。永明・良浜ファミリーなどアドベンチャーワールドのパンダが渡った施設あり
成都大熊猫繁育研究基地 都江堰繁育野放研究中心(熊猫谷)四川省都江堰市成都基地の野生復帰研究の拠点あり
中国大熊猫保護研究中心 都江堰基地(都江堰中華大熊猫苑)四川省都江堰市ボランティア体験ができるあり
中国大熊猫保護研究中心 雅安碧峰峡基地四川省雅安市シャンシャン、シャオシャオ・レイレイなど上野動物園のパンダが渡った施設あり
中国大熊猫保護研究中心 臥龍神樹坪基地四川省アバ・チベット族チャン族自治州臥龍国家級自然保護区の中にある。上野動物園にいたリーリーが暮らすあり
中国大熊猫保護研究中心 臥龍核桃坪基地四川省アバ・チベット族チャン族自治州野生化訓練の拠点なし
中国大熊猫保護研究中心 綿陽基地(綿陽中華大熊猫苑)四川省綿陽市2025年12月に開園した新しい基地。約20頭あり
大相嶺大熊猫野化放帰基地四川省雅安市野生復帰の訓練施設なし
秦嶺四宝科学公園(秦嶺大熊猫繁育研究中心)陝西省西安市秦嶺パンダの研究拠点を基盤にした公園。茶色いパンダ「七仔」がいるあり
秦嶺大熊猫佛坪救護繁育研究基地陝西省漢中市秦嶺パンダの保護・繁殖拠点。4頭あり
佛坪熊猫谷陝西省漢中市秦嶺山脈の自然の中にある施設。2頭あり
※2026年10月時点の情報です。
※パンダの頭数や公開状況は変わることがあります

パンダがいる動物園一覧

パンダがいる動物園・野生動物園・テーマパークは、北は黒竜江省から南は海南島まで、中国全土にあります。

特に施設が多いのは、上海・江蘇省・浙江省・山東省などの華東エリアです。

都市型の動物園では、23頭を飼育している重慶動物園が全国最多です。

香港・マカオ・台湾にもパンダがいます。

ここ数年は、パンダに会える地域も広がっています。

2024年には甘粛省の蘭州野生動物園、2026年2月には新疆ウイグル自治区で初めてウルムチの施設にパンダがやって来ました。

一方、山西省・寧夏回族自治区・チベット自治区には、今のところパンダはいません。

反対に、パンダがいなくなった施設もあります。

浙江省の杭州動物園と杭州野生動物世界では、2026年2月にパンダが病気で亡くなり、残ったパンダも四川へ戻りました。

山東省の青島動物園はパンダ館の改修中で、江西省の南昌動物園は2027年初めに新しいパンダ館が公開される見込みです。

施設名地域特徴
成都動物園四川省成都市3頭。アドベンチャーワールド生まれの「陽浜」も暮らす
重慶動物園重慶市23頭で都市型動物園として全国最多
永川楽和楽都重慶市4頭(2024年1月から公開)
華陽景区秦嶺四宝園陝西省漢中市秦嶺パンダがいる
秦嶺野生動物園陝西省西安市秦嶺パンダがいる
蘭州野生動物園甘粛省蘭州市2024年4月に開館。2025年9月に甘粛で初めての赤ちゃんが誕生
ウルムチ水上楽園(熊猫館)新疆ウイグル自治区ウルムチ市2026年2月、新疆で初めてパンダ「宝元」「徳瑞」が来た
北京動物園北京市2026年7月に新しいパンダ館が開館。全体で約10頭
天津動物園天津市「喜楽」「格格」
天津光合谷旅游度假区天津市「星美」
天津津翔野生動物園(旧・億利精霊楽園)天津市「小喬」「小川」
石家荘動物園河北省石家荘市2025年9月に新しいパンダ館が開館。4頭
滄州動物園河北省滄州市「晶運」
唐山動物園河北省唐山市アドベンチャーワールド生まれの「梅浜」と「双喜」
保定愛保野生動物世界河北省保定市4頭
大青山野生動物園内モンゴル自治区フフホト市「帥児」「倩倩」
オルドス野生動物園内モンゴル自治区オルドス市「七喜」「七巧」
ウランチャブ林胡古塞景区内モンゴル自治区ウランチャブ市3頭(2026年3月に1頭が四川へ)
大連森林動物園遼寧省大連市「飛雲」「金虎」「妙音」
瀋陽森林動物園遼寧省瀋陽市4頭
鞍山動物園遼寧省鞍山市2頭
吉林省東北虎園吉林省長春市「初心」「牧雲」
亜布力森林動物園黒竜江省中国最北のパンダ飼育施設のひとつ
上海野生動物園上海市5頭。2025年に生まれた双子がいる
上海動物園上海市2頭
南京紅山森林動物園江蘇省南京市3頭
南京湯山紫清湖野生動物世界江蘇省南京市10頭で南京最多
無錫動物園江蘇省無錫市2025年4月に「渝宝」「加悦悦」が来た
蘇州太湖国家湿地公園江蘇省蘇州市2025年10月から「夢尋」「奥宝」を公開
塩城大豊港動物園江蘇省塩城市2頭
溧陽天目湖南山竹海江蘇省常州市2頭
常州淹城野生動物園江蘇省常州市「艾莉」「二巧」
揚州茱萸湾動物園江蘇省揚州市「月亮」「撈撈」
揚州世園会(世博園)江蘇省揚州市6頭
湖州安吉竹博園浙江省湖州市4頭
寧波野生動物園浙江省寧波市2頭
温州動物園浙江省温州市2025年6月からベルギー生まれの「宝弟」「宝妹」を公開
済南動物園山東省済南市「華奥」「雅吉」
済南野生動物世界山東省済南市「婭双」「二喜」など
泉城欧楽堡動物王国山東省徳州市4頭
臨沂動植物園山東省臨沂市「銀柯」
神雕山野生動物世界山東省威海市「仙子」「晶晶」
泉州海絲野生動物世界福建省泉州市双子の「星語」「星願」
福州熊猫世界福建省福州市2026年1月にリニューアル開園し、5頭が来た
合肥野生動物園安徽省合肥市2頭
宿州野生動物園安徽省宿州市アドベンチャーワールド生まれの「優浜」と「成双」
欒川竹海野生動物園河南省洛陽市「霊岩」「邁邁」
五龍山野生動物王国河南省新郷市「嬌奥」「双雄」
神農架官門山熊猫館湖北省神農架林区2頭
武漢動物園湖北省武漢市「武林」「盟盟」など
長沙生態動物園湖南省長沙市「大美」「青青」
鳳凰中華大熊猫苑湖南省湘西トゥチャ族ミャオ族自治州8頭
岳陽中華大熊猫苑湖南省岳陽市10頭
長隆野生動物世界広東省広州市10頭以上。世界で唯一のパンダの三つ子がいる
広州動物園広東省広州市4頭。2025年10月に「久久」「友友」が来た
深圳野生動物園広東省深圳市アドベンチャーワールド生まれの「秋浜」と「園舟」
柳州動物園広西チワン族自治区柳州市アドベンチャーワールド生まれの「明浜」と「蜀琳」
海南熱帯野生動植物園海南省海口市「貢貢」「舜舜」
黔霊山公園貴州省貴陽市アドベンチャーワールド生まれの「海浜」と「星宝」
雲南野生動物園雲南省昆明市2026年に「毛竹」「珍多」が来た
香港海洋公園(オーシャンパーク)香港香港生まれの双子を含む6頭
石排湾郊野公園(マカオジャイアントパンダ館)マカオ「開開」「心心」と双子の「健健」「康康」
台北市立動物園台湾・台北市台湾生まれの「円仔」「円宝」がいる
※2026年10月時点の情報です。
※パンダは貸し出しで施設間を移動することが多く、その後移動している場合もあります

日本にいたパンダはどこにいる?

日本で暮らしていたパンダは、日本生まれの子どもも含めて中国へ渡りました。

2026年1月に上野動物園の双子「シャオシャオ」「レイレイ」が返還されたことで、1972年以来初めて、日本からパンダがいなくなりました。

中国へ渡ったパンダは、上野動物園のパンダはおもに雅安碧峰峡基地、アドベンチャーワールドのパンダはまず成都大熊猫繁育研究基地に入りました。

その後、基地から中国各地の動物園へ移ったパンダもいます。

たとえばアドベンチャーワールド生まれの「秋浜」は深圳、「梅浜」は唐山、「優浜」は宿州の動物園で暮らしていて、日本生まれのパンダに中国のあちこちで会えるのです。

なお、神戸市立王子動物園の「タンタン」は、返還の予定が延期されている間に心臓の病気が見つかり、2024年3月31日に日本で亡くなりました。

このため、中国の施設にはいません。

上野動物園にいたパンダ

上野動物園生まれの「シャンシャン」は2023年2月に中国へ返還され、四川省の雅安碧峰峡基地で暮らしています。

両親の「リーリー」「シンシン」も2024年9月に高齢のため返還され、まず雅安碧峰峡基地に入りました。

シンシンは今も雅安碧峰峡基地で暮らしていますが、リーリーはその後臥龍神樹坪基地へ移っています。

さらに2026年1月27日には、双子の「シャオシャオ」「レイレイ」も雅安碧峰峡基地へ移りました。

上野生まれのきょうだいが同じ基地に集まったことになり、日本のファンの間で話題になっています。

中国に渡ってからしばらくは非公開でしたが、双子は2026年9月29日から一般公開されています。

さかのぼると、1988年に上野動物園で生まれた「ユウユウ」も、1992年に日中国交正常化20周年を記念して北京動物園へ渡りました。

名前性別中国に行った時期今いる場所(いた場所)
ユウユウ(悠悠)オス1992年11月北京動物園(2004年に死亡)
リーリー(力力)オス2024年9月臥龍神樹坪基地(雅安碧峰峡基地から移動)
シンシン(真真)メス2024年9月雅安碧峰峡基地
シャンシャン(香香)メス2023年2月雅安碧峰峡基地
シャオシャオ(暁暁)オス2026年1月雅安碧峰峡基地(2026年9月29日から公開)
レイレイ(蕾蕾)メス2026年1月雅安碧峰峡基地(2026年9月29日から公開)
※2026年10月時点の情報です。報道などから確認した内容です

アドベンチャーワールドにいたパンダ

和歌山県のアドベンチャーワールドは、成都大熊猫繁育研究基地との共同繁殖研究で、17頭の赤ちゃんパンダを誕生させてきました。

アドベンチャーワールド生まれのパンダは、成長すると成都基地へ渡っています。

2023年2月には父親の「永明」と双子の「桜浜」「桃浜」が渡り、2025年6月28日には母親の「良浜」と「結浜」「彩浜」「楓浜」の4頭が渡りました。

良浜たち4頭は、2025年10月から成都基地で公開されています。

早い時期に中国へ渡った兄・姉たちは、成都基地から各地の動物園へ移ったパンダも多く、深圳・唐山・柳州・貴陽・宿州などの動物園で暮らしています。

このため、2026年時点でアドベンチャーワールドにパンダはいません。なお、16頭の父親である永明は、成都基地で暮らしていた2025年1月25日に32歳で亡くなりました。

下の表は、アドベンチャーワールドから中国へ渡ったパンダの一覧です。

名前性別中国に行った時期今いる場所(いた場所)
雄浜(ゆうひん)オス2004年6月成都大熊猫繁育研究基地
隆浜(りゅうひん)オス2007年10月成都大熊猫繁育研究基地(淮安動物園を経て2020年に戻る)
秋浜(しゅうひん)オス2007年10月深圳野生動物園(2017年から)
幸浜(こうひん)オス2010年3月成都大熊猫繁育研究基地
愛浜(あいひん)メス2012年12月成都大熊猫繁育研究基地(陝西省の施設を経て2023年に戻る)
明浜(めいひん)オス2012年12月柳州動物園
梅浜(めいひん)メス2013年2月唐山動物園(2018年から)
永浜(えいひん)オス2013年2月成都大熊猫繁育研究基地
海浜(かいひん)オス2017年6月貴陽・黔霊山公園(2018年から)
陽浜(ようひん)メス2017年6月成都動物園
優浜(ゆうひん)メス2017年6月宿州野生動物園(安徽省)
永明(えいめい)オス2023年2月成都大熊猫繁育研究基地(2025年1月に死亡)
桜浜(おうひん)メス2023年2月成都大熊猫繁育研究基地
桃浜(とうひん)メス2023年2月成都大熊猫繁育研究基地
良浜(らうひん)メス2025年6月成都大熊猫繁育研究基地
結浜(ゆいひん)メス2025年6月成都大熊猫繁育研究基地
彩浜(さいひん)メス2025年6月成都大熊猫繁育研究基地
楓浜(ふうひん)メス2025年6月成都大熊猫繁育研究基地
※2026年10月時点の情報です。
※永明は北京動物園生まれ、それ以外はアドベンチャーワールド生まれ。今いる施設は報道やパンダ情報サイトなどから確認した内容で、その後移動している場合もあります

パンダの保護・研究施設の詳細

パンダの保護・研究施設は、動物園のようにいろいろな種類の動物を飼育している施設とは違い、ジャイアントパンダの保護と研究に特化した専門の施設です。現地では「パンダ基地」とも呼ばれています。

パンダのために作られた施設なので、「他の動物はいいから、とにかくパンダを堪能したい!」という本気のパンダファンにぴったりです。

主な施設は、四川省が運営する「成都大熊猫繁育研究基地」と、国が運営する「中国大熊猫保護研究中心」(CCRCGP:China Conservation and Research Center for the Giant Panda)の2つの系統に分かれます。それぞれの特徴を見ていきましょう。

成都大熊猫繁育研究基地

成都大熊猫繁育研究基地は、四川省成都市の北部にある保護研究施設です。パンダを保護・繁殖させ、野生に還すための研究が行われています。

この施設の一番の魅力は、なんといってもとにかくたくさんのパンダに会えることです。

飼育数は2024年末時点で約260頭にのぼり、まさに世界最大のパンダ飼育施設です。

アドベンチャーワールドから渡った良浜・結浜・彩浜・楓浜や、桜浜・桃浜もこの成都基地で暮らしています。

良浜たち4頭は2025年10月から公開されていて、日本で見ていたパンダに再会できるのも、日本のファンにとってうれしいポイントです。

入場料は大人55元です。入場は午前(8:00〜12:00)と午後(12:00〜17:30)の時間帯ごとに分かれていて、事前のオンライン実名予約が必要です。

予約は公式WeChatアカウントなどから、14日前から受け付けています。

パンダは暑さに弱く、涼しい朝のうちが一番活発です。活動的な姿を見たいなら、午前の早い時間帯に行くのがおすすめです。

名称(中国語)成都大熊猫繁育研究基地
所在地四川省成都市成華区
パンダの数約260頭(2024年末時点)
一般公開あり(事前の実名予約制)
入場料大人55元、学生27元
公式サイトhttps://www.panda.org.cn/jp/
※2026年10月時点の情報です。
※入場料・予約方法は変わることがあります

都江堰パンダ谷(熊猫谷)

都江堰パンダ谷(熊猫谷)は、成都大熊猫繁育研究基地が運営する野生復帰の研究拠点です。

正式名称は「成都大熊猫繁育研究基地都江堰繁育野放研究中心」といいます。

成都市街から北西へ約60kmの都江堰市にあり、山あいの豊かな自然の中でパンダが暮らしています。

成都市街の基地に比べて自然に近い環境なので、森の中でのびのびと過ごすパンダの姿を見られるのが魅力です。

都江堰市には、世界遺産の灌漑施設「都江堰」や、道教の聖地「青城山」もあります。

パンダ谷と組み合わせて、観光も楽しめるエリアです。

同じ都江堰市には、国が運営する「都江堰基地(都江堰中華大熊猫苑)」もあります。

名前が似ていますが別の施設なので、行くときは間違えないように注意しましょう。

名称(中国語)成都大熊猫繁育研究基地都江堰繁育野放研究中心
所在地四川省都江堰市
運営成都大熊猫繁育研究基地
一般公開あり

中国大熊猫保護研究中心(CCRCGP)

中国大熊猫保護研究中心(CCRCGP)は、国が運営するパンダの保護研究施設です。

「中国大熊猫保護研究中心」は複数の施設をまとめた呼び名で、「都江堰基地」「雅安碧峰峡基地」「臥龍神樹坪基地」「臥龍核桃坪基地」に、2025年に開園した「綿陽基地」を加えた5つの基地で構成されています。

海外の動物園に貸し出されていたパンダの多くは、返還されるとまずこのセンターの基地に入ります。

上野動物園のシャンシャンやリーリー・シンシン、シャオシャオ・レイレイも、このセンターの雅安碧峰峡基地に渡りました。

それでは、5つの基地を順番に紹介します。

都江堰基地(都江堰中華大熊猫苑)

都江堰市の青城山のふもとにある基地です。パンダの病気の治療や、高齢のパンダのケアの拠点になっています。

この基地では、竹を運んだり、パンダのごはん「パンダケーキ」を作ったりできるボランティア体験も行われています(詳しくは後半で紹介します)。

名称(中国語)中国大熊猫保護研究中心都江堰基地(都江堰中華大熊猫苑)
所在地四川省都江堰市
一般公開あり

雅安碧峰峡基地(があんへきほうきょうきち)

成都から南西へ約130km、景勝地「碧峰峡」の中にある基地です。

上野動物園生まれのシャンシャンは、2023年2月に返還されてからこの基地で暮らしています。

2024年9月には母親のシンシンが、2026年1月には双子のシャオシャオ・レイレイが到着し、上野にゆかりのあるパンダに会いたい人にとって一番の目的地になっています。

シャオシャオ・レイレイも、2026年9月29日から一般公開されています。入場料は碧峰峡景区のチケットに含まれています。

名称(中国語)中国大熊猫保護研究中心雅安碧峰峡基地
所在地四川省雅安市
一般公開あり
日本にいたパンダシャンシャン、シンシン、シャオシャオ、レイレイ
※2026年10月時点の情報です。
※個体ごとの公開状況は時期によって変わります

臥龍神樹坪基地(がりゅうしんじゅへいきち)

野生のパンダが暮らす「臥龍国家級自然保護区」の中にある基地です。

成都から車で2〜3時間ほどの山あいにあり、豊かな自然の中でパンダを見られます。

上野動物園にいたリーリーは、雅安碧峰峡基地に入ったあとこの基地へ移り、2026年も元気な姿が報じられています。

名称(中国語)臥龍中華大熊猫苑神樹坪基地
所在地四川省アバ・チベット族チャン族自治州(臥龍国家級自然保護区)
一般公開あり
日本にいたパンダリーリー
※2026年10月時点の情報です。

臥龍核桃坪基地(がりゅうかくとうへいきち)

同じく臥龍国家級自然保護区の中にある、パンダを野生に還すための訓練拠点です。パンダが人に慣れすぎないよう、一般公開はされていません。

名称(中国語)核桃坪野化訓練基地
所在地四川省アバ・チベット族チャン族自治州(臥龍国家級自然保護区)
一般公開なし

綿陽基地(綿陽中華大熊猫苑)

2025年11月に試験運営を始め、12月29日に一般公開が始まったいちばん新しい基地です。

成都の北東にある綿陽市の郊外にあり、約120ヘクタールの敷地に50以上の飼育場を備えています。

ヨーロッパから帰国したパンダや高齢のパンダなど、約20頭が暮らしています。

入場は時間帯ごとの事前の実名予約制で、専用の予約ミニプログラムや旅行予約サイトから申し込みます。

名称(中国語)中国大熊猫保護研究中心綿陽基地(綿陽中華大熊猫苑)
所在地四川省綿陽市
パンダの数約20頭
一般公開あり(事前予約制)
※2026年10月時点の情報です。

秦嶺のパンダ施設

四川省と並ぶもう一つのパンダの生息地が、陝西省の秦嶺(しんれい)山脈です。

ジャイアントパンダは、四川省などに暮らす「四川パンダ」と、秦嶺山脈に暮らす「秦嶺パンダ」に分けられることがあります。

秦嶺パンダは亜種として区別されることもあり、四川パンダより頭が丸く、胸の毛が茶色っぽいといわれています。

西安市周至県の「秦嶺四宝科学公園」は、秦嶺パンダの研究拠点「秦嶺大熊猫繁育研究中心」の施設をもとに整備された公園です。

10〜15頭ほどのパンダが公開されていて、世界的に珍しい茶色いパンダ「七仔(チーザイ)」にも会えます。

このほか、漢中市の佛坪県にも、4頭が暮らす「秦嶺大熊猫佛坪救護繁育研究基地」や「佛坪熊猫谷」などのパンダ施設があります。

兵馬俑で有名な西安への観光と組み合わせて、秦嶺パンダに会いに行くのもおすすめです。

秦嶺四宝科学公園陝西省西安市周至県。茶色いパンダ「七仔」がいる。一般公開あり(事前予約制)
秦嶺大熊猫佛坪救護繁育研究基地陝西省漢中市佛坪県。4頭。一般公開あり(実名予約制・入園無料)
佛坪熊猫谷陝西省漢中市佛坪県。2頭。一般公開あり
※2026年10月時点の情報です。

パンダがいる主な動物園の詳細

続いて、パンダがいる主な動物園を紹介します。

動物園にパンダを見に行くメリットは、パンダ以外の動物もたくさん見られることと、他の観光地と組み合わせやすいことです。

パンダ基地は郊外にある施設が多く、それだけで一日がかりになってしまうこともあります。

ここでは、パンダの頭数が多い動物園や、話題のパンダがいる動物園、日本から行きやすい香港・台北の施設を中心にピックアップしました。

北京動物園

北京動物園は、中国の首都・北京市西城区にある、中国で最大規模の動物園です。

パンダのほかにも、キンシコウ(サルの仲間)やシフゾウ(シカの仲間)など、中国原産の珍しい動物を含む約400種5,000頭以上の動物が暮らしています。

2026年7月16日には、約1.3万㎡の新しいパンダ館がオープンしました。中国の古典庭園をイメージした造りで、屋内展示室4つと屋外運動場5つを備えています。

新館では「萌蘭」「福星」「白天」「吉年」「福将」の5頭が暮らしています。

園全体では約10頭のパンダがいて、展示場を入れ替えながら公開しているため、行くたびに違うパンダに会えるかもしれません。

名称(中国語)北京動物園
所在地北京市西城区
パンダの数約10頭(うち新館に5頭)
入園料閑散期10元、繁忙期15元
※2026年10月時点の情報です。
※入園料は変わることがあります

成都動物園

成都動物園は、パンダ研究の中心地・成都市にある動物園です。

2010年代ごろまでは20頭以上のパンダがいたともいわれますが、世界最大の飼育施設である成都大熊猫繁育研究基地が近くにあることもあり、今は3頭のパンダを飼育しています。

アドベンチャーワールド生まれの「陽浜」も、ここで暮らしています。

成都市内にあるのでアクセスしやすく、パンダ以外の動物も一緒に見られるのが魅力です。

成都基地でたくさんのパンダを見たあと、別の日に市内観光とあわせて立ち寄る、という回り方もできます。

名称(中国語)成都動物園
所在地四川省成都市成華区
パンダの数3頭
入園料20元
※2026年10月時点の情報です。

重慶動物園

重慶動物園は、重慶市九龍坡区にある動物園です。パンダの飼育数は23頭で、都市型の動物園としては中国で最も多くのパンダがいる施設です。

ここ数年は毎年のように赤ちゃんパンダが誕生しています。特に2019年6月23日には、2頭の母パンダがそれぞれ双子を出産しました。

2組の双子が同じ日に生まれたことで大きな話題になりました。

4頭は「二重の喜び」を意味する「双重喜慶」から1文字ずつとって、「双双」「重重」「喜喜」「慶慶」と名付けられています。

名称(中国語)重慶動物園
所在地重慶市九龍坡区
パンダの数23頭
入園料閑散期20元、繁忙期25元
※2026年10月時点の情報です。
※入園料は変わることがあります

上海野生動物園・上海動物園

上海には、パンダに会える施設が2つあります。

浦東新区の「上海野生動物園」は、車に乗って動物を見て回るサファリエリアもある、大規模な野生動物園です。

パンダは5頭いて、2025年9月には双子の「芊然」「芊逸」が誕生しました。

一方、長寧区の「上海動物園」は市街地から近く、地下鉄で気軽に行ける都市型の動物園で、2頭のパンダがいます。

上海は日本の各地から直行便が多く、中国本土の中でも日本から特に行きやすい都市です。

週末の旅行や出張の合間にパンダに会いに行けるのが、上海の施設ならではのメリットです。

上海野生動物園上海市浦東新区。5頭(2025年生まれの双子を含む)
上海動物園上海市長寧区。2頭
※2026年10月時点の情報です。

長隆野生動物世界(広州)

長隆(ちょうりゅう)野生動物世界は、広東省広州市にある大型のテーマパーク型動物園です。

ここの主役は、2014年7月29日に生まれた世界で唯一のパンダの三つ子「萌萌」「帥帥」「酷酷」です。

10歳の誕生日を迎えた2024年には「世界で初めて繁殖に成功したパンダの三つ子」「世界で最も長生きしているパンダの三つ子」として、ギネス世界記録に認定されました。

2024年には三つ子の長女・萌萌が母親になり、赤ちゃんを出産しました。

これまでに8回の出産で11頭のパンダが誕生していて、繁殖にも力を入れている施設です。

名称(中国語)長隆野生動物世界
所在地広東省広州市番禺区
パンダの数10頭以上
見どころパンダの三つ子「萌萌」「帥帥」「酷酷」
※2026年10月時点の情報です。

香港海洋公園(オーシャンパーク)

香港海洋公園(オーシャンパーク)は、香港島の南側にある、水族館と遊園地がひとつになったテーマパークです。

2024年8月、この施設で暮らすパンダ「盈盈」が双子を出産しました。香港で初めてのパンダの赤ちゃんで、オスの「得得」とメスの「加加」と名付けられています。

同じ年の9月には、中国本土から「安安」「可可」の2頭が贈られ、12月から公開されています。

父親の「楽楽」を含めると合計6頭になり、中国本土以外では最も多くのパンダがいる施設になりました。

香港は中国本土への入境手続きが不要で、日本からのフライトも多いので、パンダに会いに行くハードルが低いのも魅力です。

名称香港海洋公園(Ocean Park Hong Kong)
所在地香港・香港島南区
パンダの数6頭(楽楽、盈盈、得得、加加、安安、可可)
※2026年10月時点の情報です。

台北市立動物園

台北市立動物園は、台湾の台北市文山区にある動物園です。MRT(地下鉄)の「動物園駅」を降りてすぐの場所にあり、台北市内から気軽に行けるのが魅力です。

この動物園では、「円円(ユエンユエン)」と、台湾生まれの娘「円仔(ユエンザイ)」「円宝(ユエンバオ)」の3頭のパンダが暮らしています。

2013年に生まれた円仔は、台湾で初めて誕生したパンダとして大人気になりました。

父親の「団団(トゥアントゥアン)」は、2022年に18歳で亡くなっています。日本から近く、週末の旅行でも会いに行きやすい施設です。

名称台北市立動物園
所在地台湾・台北市文山区
パンダの数3頭(円円、円仔、円宝)
※2026年10月時点の情報です。

まとめ

中国でパンダに会える動物園・保護施設を紹介しました。

中国には約80か所のパンダ施設があり、たくさんのパンダをじっくり見たいなら成都や雅安のパンダ基地、観光とあわせて楽しみたいなら北京・上海・広州などの動物園がおすすめです。日本から気軽に行くなら、香港や台北という選択肢もあります。

上野動物園やアドベンチャーワールドで暮らしていたパンダたちは、雅安碧峰峡基地や成都大熊猫繁育研究基地を中心に、臥龍や深圳・唐山・柳州・貴陽・宿州など中国各地で元気に暮らしています。

日本で見守ってきたパンダに、中国まで会いに行ってみるのも素敵ですね。

なお、この記事の情報はできる限り正確なものを載せるよう努めていますが、正確性や安全性を保証するものではありません。

パンダの移動や施設の公開状況は変わりやすいため、実際に渡航する予定の方は、ご自身で最新の情報を十分に集めたうえでお出かけください。

当サイトの内容によって生じた損害などについては、責任を負いかねますのでご了承ください。

関連リンク

参考サイト・参考文献一覧
・大熊猫圈养种群数量达808只|新華網
・ジャイアントパンダ「リーリー」と「シンシン」の返還について|東京ズーネット
・日本から帰国の「シャオシャオ」と「レイレイ」 四川省の雅安基地に入居|AFPBB News
・シャオシャオとレイレイ、四川・碧峰峡基地で一般公開 飼育員が近況を語る|AFPBB News
・個体紹介|ジャイアントパンダ保護共同プロジェクトサイト(アドベンチャーワールド)
・北京动物园大熊猫新馆将开放|新京報
・パンダのリーリー、元気な姿を披露 中国四川省|新華網日本語
・熊猫搬新”家” 我国再添一座大熊猫基地|光明網
・新疆也有大熊猫了!”宝元””德瑞”亮相乌鲁木齐|科技日報
・官方通报杭州两只大熊猫”半半””香果”因病死亡|新華網
・香港海洋公園でパンダ6頭の誕生日イベント開催中|人民網日本語版
・オモシロ雑学、中国には2種類のパンダが存在か!?|Science Portal China
・中国政府、日本含む45カ国のビザ免除措置を延長、2026年12月31日まで|トラベルボイス

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この記事を書いた人

大好きなパンダとマヌルネコについて日々学び続ける勉強熱心なパンダです。私と同じように動物好き、動物園好きな方の役に立つ情報を発信したいと思い、このサイトを立ち上げました!

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