グンディに会える動物園は、日本国内でわずか2園しかありません。
グンディが日本にやってきたのは2019年で、それまで国内での飼育例はありませんでした。輸入のルートが限られているうえ、飼育下での寿命が5〜6年と短く、繁殖のハードルも高いため、扱える施設がなかなか増えないのです。
また、砂漠の岩場で暮らすグンディは体温調節が苦手で、温度や日当たりを細かく管理した展示環境を用意する必要があることも、飼育園が少ない理由のひとつです。
この記事では、グンディがいる動物園の所在地・飼育状況・開園時間・アクセスといった基本情報に加えて、各園の見どころも紹介します。
さらに、グンディの特徴や生態もまとめたので、実際に会いに行く前の予習としてぜひ役立ててください。
グンディがいる動物園一覧
グンディを飼育している国内2つの動物園の情報を一覧表にまとめました。
1園目の埼玉県こども動物自然公園は2019年に日本で初めてグンディを迎え入れ、国内で初めて繁殖にも成功した園です。
2園目の足立区生物園は、2025年1月に展示を始めたいちばん新しい飼育園です。埼玉県こども動物自然公園から引っ越してきたメス4頭でスタートし、その後オスも加わって2025年後半には繁殖にも成功しました。
| 埼玉県こども動物自然公園(埼玉県) | 飼育数:非公開(多数) 2019年に日本で初めてグンディを導入した動物園。ドイツのアクアズー・デュッセルドルフから9頭を受け入れ、国内で唯一繁殖にも成功している。2026年2月にも赤ちゃんが3頭誕生。 |
|---|---|
| 足立区生物園(東京都) | 飼育数:非公開 2024年12月に埼玉県こども動物自然公園からメス4頭が引っ越し、2025年1月から展示を開始。その後オスが加わり、2025年後半には繁殖にも成功した。毎日15時から解説付きの給餌「グンディのごはんの時間」を実施している。 |
グンディの国内飼育は、2019年に埼玉県こども動物自然公園が始めたのが最初です。
その後2022年3月には神戸どうぶつ王国が西日本で初めてグンディを公開し、一時は東西2園で見られる時期もありました。しかし神戸どうぶつ王国では病気などで頭数が減り、2024年秋に最後の1頭が亡くなって飼育を終了しています。
2024年12月に埼玉から足立区生物園へ群れが移ったことで、現在グンディに会えるのは関東の2園のみとなっています。
動物園ごとの見どころ
ここでは、上の一覧表で紹介した2つの動物園について、それぞれの飼育の歴史や見どころ、基本情報を詳しく紹介します。
グンディの展示スタイルや一緒に見られる動物、繁殖への取り組みは園によって異なるので、訪問先を選ぶ際の参考にしてください。
各動物園の基本情報(開園時間・入園料・アクセスなど)も表にまとめているので、訪問前の下調べにもお役立てください。気になる動物園があれば、あわせて公式サイトもチェックしてみてください。
埼玉県こども動物自然公園
埼玉県こども動物自然公園は、日本で初めてグンディを飼育・公開した動物園です。2019年にドイツのアクアズー・デュッセルドルフから9頭を導入しました。
国内で初めてグンディの繁殖に成功した園でもあり、2026年2月にも赤ちゃんが3頭誕生しています。展示場内に2つの群れがあり、バックヤードでも多数のグンディが暮らしているそうです。
導入時の9頭のうち今も健在なのはオス1頭だけで、飼育下の寿命(5〜6歳)を超えた“レジェンド”として、温かいスポットライトの下でゆったり過ごしています。
グンディは小動物舎「ecoハウチュー」の中に展示されています。園内にはクオッカ、コアラ、マヌルネコなどの珍しい動物も多く、グンディとあわせて丸一日楽しめるのが魅力です。
| 所在地 | 埼玉県東松山市岩殿554 |
|---|---|
| 開園時間 | 9:30〜17:00(11/15〜1/31は16:30まで、最終入園は各1時間前まで) |
| 休園日 | 月曜日(祝日の場合は開園)、12/30〜1/1 |
| 入園料 | 大人(高校生以上)900円/小人(小中学生)200円/未就学児無料 |
| アクセス | 東武東上線「高坂駅」西口からバス約5分 |
| 公式サイト | https://www.parks.or.jp/sczoo/ |
足立区生物園
足立区生物園は、2025年1月にグンディの展示を開始した動物園です。埼玉県こども動物自然公園のバックヤードで群れになっていたメス4頭が、2024年12月に引っ越してきました。
グンディがいるのは本館1階の観察展示室です。室温は約25度、ホットスポットの下は約30度と、砂漠の岩場に近い環境を再現していて、夜は照明を落として昼夜のリズムも作っています。
毎日15時からは、飼育員の解説を聞きながら食事の様子を観察できる「グンディのごはんの時間」を実施しています。活発に動く姿を見たい人はこの時間を狙うのがおすすめです。展示開始時はメスだけの群れでしたが、その後オスが加わり、2025年後半には繁殖にも成功しました。
| 所在地 | 東京都足立区保木間2-17-1 |
|---|---|
| 開園時間 | 2〜10月 9:30〜17:00/11〜1月 9:30〜16:30(最終入場は閉園30分前、夏季特別開園期間は17:30まで) |
| 休園日 | 月曜日(祝日・都民の日は開園し翌平日が休園)、12月29日〜1月1日 ※足立区立小学校の春・夏・冬休み期間は月曜も開園(年末年始を除く) |
| 入園料 | 大人(高校生以上)300円/小人(小・中学生)150円/未就学児・70歳以上無料 |
| アクセス | 東武スカイツリーライン「竹ノ塚駅」東口からバス「保木間仲通り」下車徒歩約10分(竹ノ塚駅から徒歩の場合は約20分) |
| 公式サイト | https://seibutuen.jp/ |
グンディってどんな動物?特徴、生態まとめ
グンディは、アフリカ北部の砂漠にある岩場で暮らす、モルモットによく似た見た目のげっ歯類(ネズミの仲間)です。
丸っこい体とふわふわの毛、仲間どうしで身を寄せ合う愛らしい姿から「砂漠の妖精」とも呼ばれています。
ここでは、名前や大きさといった基本データに加えて、見た目・性格・食べ物という3つの切り口から、グンディの特徴・生態の豆知識を紹介します。
会いに行く前に知っておくと、動物園でグンディを見る楽しみが何倍にも広がるはずです。
| 名前 | グンディ |
|---|---|
| 英名 | Common Gundi |
| 学名 | Ctenodactylus gundi |
| 分類 | 哺乳綱 齧歯目 グンディ科 |
| 大きさ | 体長20cm前後、体重300g前後、尾はごく短い |
| 生息地 | アフリカ北部(モロッコ南東部・アルジェリア北部・チュニジア・リビア)の砂漠の岩場 |
| 寿命 | 野生下で3〜4年ほど、飼育下で5〜6年ほど |
グンディの見た目・大きさの特徴
グンディは、砂色がかった体毛に、ずんぐりと丸い体、ごく短い尾が特徴で、パッと見はモルモットによく似ています。体毛はモルモットより柔らかく、表面はベージュ、根元はグレーという二段構えの色をしています。
耳たぶがほとんどなく、顔の横に穴が開いているような形をしているのもグンディならではの特徴です。岩のすき間に入るときに引っかからず、砂ぼこりも入りにくい、砂漠暮らしに適した形になっています。
後ろ足の指の間には櫛(くし)のような剛毛が生えていて、毛づくろいや岩場を登るときに使います。学名の「クテノダクティルス(Ctenodactylus)」は“櫛のような指”という意味で、この毛が名前の由来になっています。
さらに、肋骨(ろっこつ)が柔らかく動くため体を平べったくつぶせるのも大きな特徴です。ヤマアラシの仲間に近い、原始的なタイプのげっ歯類だと考えられています。
グンディの性格・行動の特徴
グンディは昼行性で、階級のある群れをつくって岩場で暮らす社会性の高い動物です。仲間どうしは鼻を触れ合わせてあいさつし、何頭も積み重なって、まるで“きな粉餅”のような姿でリラックスします。
体温調節が苦手なので、朝は岩の上で日光浴をして体を温め、暑い日中は岩のすき間に入って涼みます。動物園でグンディがかたまってじっとしているのは、こうした習性によるものです。
鳴き声でも仲間とやり取りをします。また、緊張すると、ゼンマイ仕掛けのおもちゃのようなカクカクした動きになるのも面白いところです。積み重なるときは下にいる個体のほうが強い、という傾向も知られています。
グンディの食べ物・好物
グンディは植物食で、野生では葉・茎・花・種子などを食べます。動物園では、セロリ・ズッキーニ・ニンジンなどの野菜に加えて、牧草や樫(かし)の葉、草食動物用のペレットなどが与えられています。
乾燥地帯の動物なので、食べ物にふくまれる水分でほぼ足りてしまい、水を飲む姿はめったに見られません。
巣穴を掘らず、岩のすき間を寝床にして暮らすのもグンディらしい習性です。においにとても敏感で、群れごとに掃除道具や餌皿を分けないと、道具の移り香がきっかけで群れ同士のけんかが起きてしまうこともあるそうです。
グンディは昼行性なので、日中でも動く姿を見やすい動物です。とくに朝の開園直後、日当たりのよい場所で仲間とかたまって日光浴をしている姿がねらい目です。
足立区生物園では毎日15時から「グンディのごはんの時間」があり、食事に集まる様子を解説付きで見られます。
埼玉県こども動物自然公園では小動物舎「ecoハウチュー」の中にいるので、見逃さないようにチェックしてみてください。
まとめ
グンディがいる動物園を全国2園紹介しました。埼玉県こども動物自然公園と足立区生物園はどちらも関東(埼玉・東京)にあるので、1回の旅行で2園をめぐって見比べてみるのも楽しいかもしれませんね。
訪問前には、飼育頭数や展示状況が変わっている場合があるので、各動物園の公式サイトで最新情報を確認してから出かけましょう。

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