パンダ

パンダは何科の動物?ジャイアントパンダ・レッサーパンダの分類を解説!

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「パンダは何科の動物なの?」

ジャイアントパンダレッサーパンダ、2種類の「パンダ」の分類について解説する記事です。

実は、パンダの分類は、研究者の間でも長い間意見が分かれていた、ちょっと複雑なテーマなんです。

「そもそも『科』って何?」という分類学の基本から、過去から現在に至るまでのパンダの分類に関する情報まで詳細に解説します!

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そもそも「科」とは?生き物の分類の基本

「科」は、生き物を共通の特徴に基づいてグループ化する「分類学」という学問におけるグループ分けの階層の一つです。

分類学の基本的な考え方や「科」の位置づけを知ることで、「パンダが何科なのか」がより分かりやすくなるはずです。

そこで、まずは生き物の分類の基本ルールについて、簡単に整理していきます。

分類のルールを知っておけば、パンダだけでなく、他の生き物の分類についても理解が深まります。

「科」とは?分類学の階層を解説

分類学上、生き物はその特徴に基づいて、いくつかのグループに分けられています。

このグループ分けの階層が、「界・門・綱・目・科・属・種」です。

難しそうに感じるかもしれませんが、実は私たちの身の回りにも、分類学の考え方はあふれています。

例えば、「哺乳類(ほにゅうるい)」「綱」「ネコ科」「科」にあたります。それぞれの階層がどのようなものか、具体的に見ていきましょう。

生き物の分類の階層
  • (かい): 生物全体を大きく分けたグループ。(例: 動物界、植物界)
  • (もん): 界の下のグループ。(例: 脊索動物門、節足動物門)
  • (こう): 門の下のグループ。(例: 哺乳綱、鳥綱、爬虫綱)
  • (もく): 綱の下のグループ。(例: 食肉目、霊長目、クジラ目)
  • (か): 目の下のグループ。(例: ネコ科、イヌ科、クマ科)
  • (ぞく): 科の下のグループ。(例: ネコ属、イヌ属、クマ属)
  • (しゅ): 一番小さなグループ。(例: ライオン、トラ、イエネコ)

例えば、私たち人間(ホモ・サピエンス)を例に取ると、
動物界 – 脊索動物門 – 哺乳綱 – 霊長目 – ヒト科 – ヒト属 – ホモ・サピエンス
という分類になります。

界→門→綱→目→科→属→種の順に細かい分類になっていき、細かい分類で同じグループに入る生き物ほど「似ている生き物」だと考えることができます。

したがって、同じ科の動物は、共通の祖先を持ち、比較的近い特徴を持っていることが多いです。

*参考:いきもの通信 Vol.187[今日の勉強]「種」って何? 「類」って何? 分類の話

なぜ分類が必要なのか?

では、そもそもなぜ生き物を分類する必要があるのでしょうか?

それには、主に3つの理由があります。

  1. 生物多様性の理解: 地球上には、数えきれないほどの種類の生き物がいます。分類することで、その多様性を整理し、理解しやすくなります。
  2. 進化の系統の解明: 生き物の分類は、進化の道筋を反映しています。分類を調べることで、生き物がどのように進化してきたのかを知ることができます。
  3. 研究の共通基盤: 生き物を分類することで、世界中の研究者が同じ基準で議論できるようになります。

「分類」と聞くと少し堅苦しく感じるかもしれませんが、分類があるおかげで私たちは地球上の多様な生き物たちを理解し、研究することができるのです。

さて、分類の基本が分かったところで、いよいよ本題のパンダの分類について見ていきましょう!

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ジャイアントパンダは何科?

ジャイアントパンダの写真

まずは白黒模様でおなじみのジャイアントパンダの分類を紹介します。

みなさんは、ジャイアントパンダはどの動物の仲間だと思いますか?

フォルムはクマと似てる?だけど体の色も食べ物も違うから仲間じゃないかも?

中国語で「熊猫」だからひょっとしたらネコの仲間ってことも…?

実は、その答えは長い間、研究者を悩ませてきた問題でした。

ジャイアントパンダは「クマ科」の生き物

現在の分類では、ジャイアントパンダは食肉目クマ科ジャイアントパンダ属に分類されています。

つまり、クマの仲間ということになります。

現在はクマの仲間ということで決着していますが、実は、その分類は簡単には決まりませんでした。

およ1869年にパンダが発見されてからなんと約100年間、研究者の間で様々な議論が繰り広げられてきたのです。

かつての分類議論

ジャイアントパンダの分類は、長い間研究者の間で議論の的でした。

かつてはジャイアントパンダの分類について、さまざまな説がありました。

  • クマ科説: 見た目や体の構造などが似ていることから。
  • アライグマ科説:歯・骨・内臓などに共通の特徴があることから。
  • パンダ科説: クマともアライグマとも異なる特徴を持つことから。独立した「パンダ科」を作って、ジャイアントパンダとレッサーパンダをまとめることを提唱。

しかし、遺伝子解析などの研究が進んだことで、ジャイアントパンダはクマに最も近いことが明らかになり、1990年代には現在の分類であるクマ科に落ち着きました。

それではなぜ、長い間分類が決まらなかったのでしょうか?

それは、ジャイアントパンダが、クマともアライグマとも異なる、独特の特徴をたくさん持っていたからです。

*参考Q2:ジャイアントパンダは何のなかま?
*参考:ヘンリー・ニコルズ『パンダが来た道: 人と歩んだ150年』(白水社、2014年1月)

ジャイアントパンダとクマの共通点・相違点

ジャイアントパンダは、クマ科に分類されるだけあって、クマと共通する特徴も多く持っています。

ここでは、ジャイアントパンダとクマの共通点と相違点を比較してみましょう。

  • 共通点:
    • がっしりとした骨格
    • 内臓のつくり
    • 染色体の数 など
  • 相違点:
    • パンダの主食は竹(クマは雑食)
    • パンダには前足に「第6の指」と呼ばれるクマにはない突起がある
    • パンダは冬眠しない(クマはする) など

こうした共通点と相違点がジャイアントパンダの分類を難しくさせていたのです。

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レッサーパンダは何科?

レッサーパンダの写真

それでは次に、もう1種類の「パンダ」であるレッサーパンダの分類について解説します。

実は、レッサーパンダもジャイアントパンダと同じくらい、分類が難しい動物でした。

その理由は何でしょうか?詳しく見ていきましょう。

レッサーパンダは「レッサーパンダ科」の生き物

レッサーパンダは現在、食肉目レッサーパンダ科レッサーパンダ属に分類されています。

つまり、レッサーパンダだけの独立した科に属しているということになります。

現在はジャイアントパンダと別のグループに分類されているレッサーパンダですが、かつては同じ「パンダ科」として、分類されていたこともありました。

かつての分類議論

レッサーパンダも、ジャイアントパンダと同様に、分類が定まるまでには紆余曲折がありました。

  • アライグマ科説: 見た目がアライグマに似ていることから。
  • イタチ科説: 尾の模様などがイタチに似ていることから。
  • パンダ科説: 竹を食べるなどの共通点があることから。独立した「パンダ科」を作って、ジャイアントパンダとレッサーパンダをまとめることを提唱。

などの説がありましたが、研究の結果、独自の科に分類されることになりました。

*参考:シセンレッサーパンダ/札幌市円山動物園

【まとめ】ジャイアントパンダはクマ科、レッサーパンダはレッサーパンダ科

ジャイアントパンダとレッサーパンダ、どちらも「パンダ」と名がつく動物ですが、分類上は異なる科に属しています。

  • ジャイアントパンダ: 食肉目クマ科ジャイアントパンダ属
  • レッサーパンダ: 食肉目レッサーパンダ科レッサーパンダ属

しかし、現在の分類に落ち着くまでには、さまざまな説が議論されてきました。

ジャイアントパンダとレッサーパンダを同じグループとする説や、アライグマの仲間とする説などがありましたが、現在それぞれの種は以下のように分類されています。

分類ジャイアントパンダレッサーパンダクマ
(例:ヒグマ)
アライグマ
動物界動物界動物界動物界
脊索動物門脊索動物門脊索動物門脊索動物門
哺乳綱哺乳綱哺乳綱哺乳綱
食肉目食肉目食肉目食肉目
クマ科レッサーパンダ科クマ科アライグマ科
ジャイアントパンダ属レッサーパンダ属クマ属アライグマ属
ジャイアントパンダレッサーパンダヒグマアライグマ

このようにジャイアントパンダは、クマ科としてヒグマなどのクマの仲間に分類されました。

またレッサーパンダは他のどの動物とも異なる「レッサーパンダ科」という独自のグループに入っています。

パンダだけでなく生き物の分類は、研究の進展によって、今後も変わる可能性がないとはいえません。

最新の研究にも注目していきたいですね!

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