ウサギのような、小鹿のような、不思議な姿がかわいいヒメマーラ。マーラをそのまま小さくしたような、南米生まれの草食動物です。
実は、日本国内でヒメマーラに会えるのは埼玉県こども動物自然公園の1園だけ。
この記事では、ヒメマーラがいる動物園の所在地・開園時間・アクセスといった基本情報や見どころも紹介します。
ヒメマーラの特徴や生態もまとめたので、実際に会いに行く前の予習としてぜひ役立ててください。
ヒメマーラがいる動物園一覧
2026年9月現在、日本国内でヒメマーラがいるのは、埼玉県こども動物自然公園だけです。
以前は伊豆シャボテン動物公園でもヒメマーラを飼育していましたが、2024年3月に飼育中の個体が埼玉県こども動物自然公園に移り、飼育・展示を終了しました。
| 埼玉県こども動物自然公園(埼玉県) | 飼育数:3頭 国内で唯一ヒメマーラを飼育。2025年7月には繁殖による赤ちゃんも誕生。マーラ舎でマーラと隣り合わせに展示されている。 |
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展示場所は園内北側の乳牛コーナー周辺にあるマーラ舎です。ヒメマーラより大きいマーラと隣り合わせに展示されています。
体の大きさや模様を並べて見比べられるのは、両方を飼育するこの園ならではの楽しみ方です。
動物園ごとの見どころ
ここからは、国内で唯一ヒメマーラを飼育する埼玉県こども動物自然公園の見どころなどを詳しく紹介します。
飼育中のヒメマーラの名前や観察のポイントなどを予習すれば、実際に動物園に行った時の楽しみが倍増するはずです。
埼玉県こども動物自然公園
埼玉県こども動物自然公園は、日本で唯一ヒメマーラを飼育している動物園です。
2013年12月に来園した2頭の飼育をスタートし、2頭の間に誕生した赤ちゃんも含めた3頭を2014年10月に一般公開しました。
その後は飼育数の増減がありつつ、2024年3月に、伊豆シャボテン動物公園からメスの「ひめちゃん」と「ひめこ」の母娘2頭が仲間入り。先住のオス「ナチョ」と合わせて3頭になりました。
2025年6月にナチョが死亡しましたが、7月にナチョとひめこの子が誕生し、現在も飼育数は変わらず3頭です。
展示場はマーラ舎の一角にあり、すぐ隣で大きなマーラが暮らしています。ずんぐりしたマーラと、小さくてきゃしゃなヒメマーラ。並べて見ると違いがよくわかります。
ヒメマーラは気温が低い日や雨の日は屋内に入っていることが多く、午後2時ごろが比較的観察しやすいと園から案内されています。
園内にはコアラやクオッカ、マヌルネコなど珍しい動物も多く、全部見て回るとなると一日がかりになる広さです。
アクセスは東武東上線「高坂駅」西口からバスで約5分。園内はとても広くアップダウンも多いので、歩きやすい靴で出かけるのがおすすめです。
| 所在地 | 埼玉県東松山市岩殿554 |
|---|---|
| 開園時間 | 9:30〜17:00(11/15〜1/31は16:30まで、最終入園は各1時間前まで) |
| 休園日 | 月曜日(祝日の場合は開園)、12/30〜1/1 |
| 入園料 | 大人(高校生以上)900円/小人(小中学生)200円/未就学児無料 |
| アクセス | 東武東上線「高坂駅」西口からバス約5分 |
| 公式サイト | https://www.parks.or.jp/sczoo/ |
ヒメマーラってどんな動物?特徴、生態まとめ
ヒメマーラは、ウサギのように跳ねて歩く南米の草食動物です。見た目はウサギやシカに似たところがありますが、分類上はモルモットに近い齧歯類(げっ歯類)の仲間です。
名前のとおり近い種のマーラを小さくしたような姿ですが、目のまわりに白い模様があるなどマーラと異なる特徴も持っています。
ここでは基本データに加えて、見た目・性格・食べ物という3つの切り口から、ヒメマーラの特徴を紹介します。
| 名前 | ヒメマーラ |
|---|---|
| 英名 | Chacoan mara |
| 学名 | Dolichotis salinicola |
| 分類 | 哺乳綱 げっ歯目 テンジクネズミ科 |
| 大きさ | 体長約30cm、体重約2kg |
| 生息地 | パラグアイ、ボリビア、アルゼンチン北部にまたがる「グランチャコ」と呼ばれる乾燥した低木林・草原 |
| 寿命 | 飼育下で10~15年ほど |
ヒメマーラの見た目・大きさの特徴
ヒメマーラは、丸みのある体に細長い四肢、大きな耳をもつ齧歯類です。後ろあしが長く、驚いたときはウサギのようにぴょんと跳ねて逃げます。
体重は2kg前後で、よく一緒に飼育されるマーラ(体重8kg前後)の4分の1ほどしかありません。並ぶと大きさの差は一目瞭然です。
毛色はシカに似ていて、顔や背中は茶色がかった灰色に、おなかは白。目のまわりは白い毛で縁取られていて、やさしい顔つきに見えます。
前あしの爪は、ひづめのような丈夫なつくりになっていて、土を掘るのに向いています。
ヒメマーラの性格・行動の特徴
ヒメマーラは昼に活動し、夜は巣穴で休みます。地面に自分で穴を掘り、危険を感じるとそこへ逃げ込みます。
大きな集団はつくらず、ペアや親子など少人数の家族単位で暮らすのが基本です。
上機嫌なときには、その場で何度もぴょんぴょん跳ねる「フリスキーホップ」と呼ばれる動きを見せます。砂浴びやにおい付けとセットで行われることが多い行動です。
警戒心が強く、動物園でも物音や急な動きにおどろいて走り出すことがあります。そっと静かに観察するのがおすすめです。
ヒメマーラの食べ物・好物
野生のヒメマーラは、草や葉、木の芽などを食べる植物食です。
雨季には草や柔らかい葉が中心ですが、乾季になると水分をたくわえたサボテンやパイナップルの仲間の植物もよく食べます。乾いた土地で暮らすための工夫です。
動物園では、乾草や野菜、草食動物用のペレット(固形飼料)などが与えられています。
齧歯類なので歯が一生伸び続けます。かたいものをかじって歯をすり減らせるよう、餌の内容が工夫されています。
- ヒメマーラは気温が低い日や雨の日は屋内展示場に入ってしまい、姿が見えないことがあります。
よく晴れたあたたかい日のほうが、外に出ている姿を見られるチャンスです。 - 動きが活発になりやすいのは開園直後や、飼育員が餌を用意する時間帯。午後2時ごろも比較的観察しやすいと園から案内されています。
- すぐ隣のマーラとあわせて観察すると、大きさや歩き方の違いがよくわかります。
まとめ
ヒメマーラに会える動物園は、全国で埼玉県こども動物自然公園の1園だけです。近縁のマーラと並べて展示されているので、両者を見比べられる貴重な場所でもあります。
2024年にはメスの母娘2頭が加わり、繁殖への取り組みも続いています。運がよければ、跳ねまわる小さな姿を間近で見られます。
気温や体調によって屋内に入っていることもあるため、出かける前に公式サイトやSNSで展示の状況を確認してから向かいましょう。

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