2026年1月に上野動物園の双子が中国へ旅立ち、日本の動物園からパンダがいなくなりました。
そんな今、日本から近くてパンダに会える国として注目されているのが韓国です。
韓国には、ソウル近郊のテーマパーク「エバーランド」で暮らす「バオファミリー」と呼ばれるパンダ一家がいます。
この記事では、韓国・エバーランドの歴代パンダの名前とプロフィール、韓国のパンダの歴史、見に行く方法までまとめました。
※この記事の情報は、2026年10月時点のものです。
韓国にパンダはいる?
韓国語でもパンダは「판다(パンダ)」と呼ばれています。
2026年10月時点で、韓国には5頭のジャイアントパンダがいます。
5頭とも、京畿道龍仁(キョンギド・ヨンイン)市にあるテーマパーク「エバーランド」内の「パンダワールド」というエリアで暮らしています。
韓国でパンダに会えるのは、このエバーランドだけです。
2016年に中国からやってきたオスのローバオとメスのアイバオのあいだに、これまでに4頭の赤ちゃんが生まれました。(うち1頭は中国へ返還済み)
名前に「宝(バオ)」が付くことから、一家は「バオファミリー」と呼ばれて親しまれています。
なお、双子のルイバオとフイバオは、2026年12月に中国へ返還される予定なので、5頭がそろって見られるのはそれまでです。
エバーランドのパンダの名前一覧
エバーランドの歴代パンダは、2024年に中国に返還されたフーバオを合わせて6頭です。
全パンダの名前・性別・誕生日を、下の表にまとめました。
| 名前 | 性別 | 誕生日 | 今いる場所 |
|---|---|---|---|
| ローバオ(楽宝) | オス | 2012年7月28日 | エバーランド |
| アイバオ(愛宝) | メス | 2013年7月13日 | エバーランド |
| フーバオ(福宝) | メス | 2020年7月20日 | 中国(2024年4月に返還) |
| ルイバオ(睿宝) | メス | 2023年7月7日 | エバーランド ※2026年12月に中国へ返還予定 |
| フイバオ(輝宝) | メス | 2023年7月7日 | エバーランド ※2026年12月に中国へ返還予定 |
| シューバオ(曙宝) | メス | 2026年6月3日 | エバーランド |
お父さんのローバオとお母さんのアイバオから、フーバオ、双子のルイバオとフイバオ、末っ子のシューバオの4頭が生まれました。
子どもたちは4頭ともメスの4姉妹です。
ここからは、1頭ずつの詳しいプロフィールを見ていきましょう。
アイバオ・ローバオ:2016年来園のペア
メスのアイバオ(愛宝)とオスのローバオ(楽宝)は、2016年3月3日に中国から韓国へやってきました。
2頭がいたのは、中国四川省の都江堰(とこうえん)にあるパンダ保護施設です。
中国との契約で、15年間の予定で韓国に貸し出されています。
中国での名前は、アイバオが「華妮(ホワニー)」、ローバオが「園欣(ユエンシン)」でしたが、韓国に着いたときに今の名前が付けられました。
アイバオは「愛らしい宝」、ローバオは「喜びを与える宝」という意味です。
来たときはアイバオが2歳、ローバオが3歳の若いペアでしたが、今では4頭の子どもの親になりました。
下の動画は、アイバオとローバオが韓国に来た2016年と、7年後の2023年の姿をくらべたものです(韓国語。2頭は今もエバーランドで暮らしています)。
フーバオ:韓国で初めて自然繁殖で生まれたパンダ
フーバオ(福宝)は、2020年7月20日に生まれたメスで、韓国で初めて自然繁殖で生まれたパンダです。
「幸せの宝」を意味する名前のとおり、韓国中で大人気になりました。
エバーランドによると、2021年1月の公開から2024年3月の返還直前までに、約550万人がパンダの展示を訪れたそうです。
下の動画は、中国への返還を前にしたフーバオに会おうと、多くの人が詰めかけた2024年2月の様子です。
中国へ旅立つ前のお別れの式典には、約6,000人が集まったといわれています。
そして2024年4月3日、フーバオは中国四川省臥龍の神樹坪(しんじゅへい)基地へ移りました。
フーバオと飼育員の日々は、ドキュメンタリー映画『私の親愛なるフーバオ』にもなり、日本でも2025年に公開されています。
ルイバオ・フイバオ:韓国初の双子パンダ
ルイバオ(睿宝)とフイバオ(輝宝)は、2023年7月7日に生まれた、韓国で初めての双子のパンダです。
生まれたときの体重は、ルイバオが180g、フイバオが140gでした。
ルイバオは「賢い宝」、フイバオは「輝く宝」という意味です。
2頭は今もエバーランドで暮らしていますが、エバーランドは2026年9月30日、12月の第3週に中国へ返還する予定だと発表しました。
出発の日や中国での行き先は、2頭の健康状態などを見て決めるそうです。
シューバオ:2026年6月生まれの末っ子
シューバオ(曙宝)は、2026年6月3日に生まれたバオ一家の末っ子です。
名前は、生後100日を迎えた2026年9月11日に、公募で決まりました。
シューバオの「曙」は夜明けを表す字で、「夜明けの光のように明るい宝」という意味です。
名前は、約1万人が参加した投票で選ばれています。
現在もエバーランドで、お母さんのアイバオと一緒に暮らしています。
お姉さんたちとくらべて、穏やかでおっとりした性格なんだそうです。
韓国のパンダの歴史
韓国に初めてパンダがやってきたのは、1994年のことです。
韓国と中国が国交を結んで2年後のことで、1組のパンダが中国からやってきました。
ところが、1997〜98年のアジア通貨危機で飼育にかかる費用の負担が重くなり、1990年代の終わりに中国へ返されました。
その後しばらく、韓国にはパンダがいない時期が続きます。
2016年にアイバオとローバオがやってきてから、2020年のフーバオ、2023年の双子、2026年のシューバオと、赤ちゃんの誕生が続きました。
ちなみに日本では1972年にパンダが初めてやってきて、2026年1月に0頭になりました。
日本のパンダの歴史とくらべると、韓国のパンダの歴史は新しいといえるかもしれません。
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韓国生まれのパンダも中国へ返す理由
フーバオも双子も韓国で生まれたのに、なぜ中国へ行かなければならないのでしょうか。
それは、韓国のパンダも中国から貸し出されているパンダだからです。
中国との約束では、貸し出されたパンダから海外で生まれた子どもも、中国のパンダとして扱われます。
韓国の場合は、繁殖できる年齢になる4歳の前に中国へ返すことになっています。
中国へ戻ったパンダは、繁殖のパートナーを見つけて子どもを残すことが期待されています。
日本で生まれた多くのパンダたちが中国へ旅立ったのも、同じしくみによるものです。
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韓国のパンダに会いに行く方法
エバーランドは、ソウルから南へ約40kmの京畿道龍仁(キョンギド・ヨンイン)市にあります。
ソウル市内からは、蚕室(チャムシル)駅から広域バスに乗って1時間半ほどです。
旅行サイトでは、ソウル市内とエバーランドを往復するシャトルバスも販売されています。
2026年9月時点の報道によると、開園時間は10〜22時で、入場券は公式アプリでの事前購入がすすめられています。
パンダの屋内展示は5分ごとの入れ替え制で、混雑する日は開園直後から行列ができるそうです。
パンダを見たいなら、ある程度並ぶ覚悟は必要でしょう。
営業時間や料金、パンダの公開状況は時期によって変わるので、出かける前にエバーランドの公式サイトで最新の情報を確認してください。
まとめ
韓国のパンダについて、エバーランドで暮らすパンダの名前とプロフィール、歴史、会いに行く方法を紹介しました。
2026年10月時点で、韓国にはアイバオ、ローバオ、ルイバオ、フイバオ、シューバオの5頭がいます。
双子のルイバオとフイバオは12月に中国に返還される予定なので、一家そろった姿が見られるのはあと少しです。
先に中国へ渡ったフーバオは、日本でも映画が公開されるなど、日本のパンダファンにも親しまれています。
日本の動物園でパンダに会えない今、飛行機で2〜3時間ほどの韓国まで、パンダに会いに出かけてみるのもいいかもしれませんね。

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