パンダ

【パンダ雑学】指の数は何本?パンダの手の秘密を写真で解説!

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「パンダの指の数は何本?」
…実はこの質問、簡単には答えられないんです!
ジャイアントパンダの指には、驚きのひみつが隠されています。

この記事では、パンダの手(前肢=前あし)の指の特殊な構造について徹底解剖!
パンダの手と指のひみつに、写真たくさんを交えながら迫っていきたいと思います。

この記事で分かること
  • パンダは何本指なのか?
  • パンダが持つ「第6の指」「第7の指」っていったい何?
  • パンダの手は他の動物の手とどう違うの?
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写真で見てみよう!パンダの指の数

まずは実際にジャイアントパンダの手の写真を見て、何本指なのか確かめていきましょう!

こちらの写真をご覧ください!パンダが笹を持っている手に注目すると、指は何本に見えるでしょうか?

笹を持つジャイアントパンダ。一見すると5本指に見える?

鋭い爪が5本見えますね。この写真からはパンダは人間と同じ5本指のように見えます。

続いて、こちらの画像でパンダの手を「手のひら」側から観察してみましょう。

パンダの手の拡大図①。5本の指以外にも指のような突起が2つあることが分かる。これは「第6の指」「第7の指」と呼ばれるパンダの手特有の構造。

手の上部に肉球が5つならんでいるのに加えて、何やら下の方にも突起が2つあるのが見えると思います。
もしかすると、これもパンダの指なのでしょうか?

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パンダは5本指!でも「第6の指」「第7の指」もある

結論から言うと、ジャイアントパンダは人間と同じ5本指です!
ただし写真で見てきたように、パンダの手には5本の指の他にも「指のような」突起が二つあり、「第6の指」「第7の指」と呼ばれています。

パンダの手の拡大図。パンダの手は5本の指と「第6の指」「第7の指」で構成されている。

5本の普通の指と「第6の指」「第7の指」はなぜ区別されているのでしょうか?
「第7の指」まであるのに「7本指」ではなく「5本指」なのはどうしてなんでしょうか?

パンダの本当の指の数は「5本」

実は、ジャイアントパンダの「指」としてカウントされるのは「普通の指5本」だけなんです。
「第6の指」と「第7の指」は本物の指ではありません。

一般的に「指」とは、手足の先端にある、物を掴んだり触ったりする機能を持つ部分を指します。
指は骨格や筋肉、腱などで構成され、関節によって曲げ伸ばしができるのが特徴です。

この定義に当てはまるのは、上の画像のなかの①~⑤の「普通の指」だけ。
つまり、ジャイアントパンダは人間と同じ5本指の動物なんです。

それでは、「第6の指」と「第7の指」の正体は一体なんなのでしょうか?

*参考:Q1:ジャイアントパンダは何本指ですか?|上野動物園のジャイアントパンダ情報サイト「UENO-PANDA.JP」

パンダが持つ「第6の指」「第7の指」の正体とは?

実は、パンダの「第6の指」「第7の指」は、普通の指とは異なり、手首の骨が発達してできたこぶのようなものなんです。

「第6の指」「第7の指」の正体
  • 第6の指:種子骨(しゅしこつ)が発達して盛り上がったもの
  • 第7の指:副手根骨(ふくしゅこんこつ)が発達して盛り上がったもの

「第6の指」「第7の指」は一見指のように見えますが、骨が発達してこぶ状に盛り上がったものなので、「骨格や筋肉、腱などで構成され、関節によって曲げ伸ばしができる」という本来の指の定義には当てはまらず、正式な指としてはカウントされません。

*参考:【パンダの赤ちゃん】指の数は何本?(23日齢) – アドベンチャーワールド公式(YouTube)

「第6の指」「第7の指」の役割はタケを掴むこと!

パンダが「第6の指」を使って、器用に竹を掴んでいる様子。

「第6の指」「第7の指」は正式な指ではありませんが、パンダたちにとっては本物の指と同じように大切な役割をもっています。
「第6の指」「第7の指」の役割とは、主食となるササやタケを上手につかむこと。

上野写真を見ると、「第6の指」を人間でいう親指のように使って、硬いタケをしっかりと掴んでいる様子が分かるのではないでしょうか?

「第6の指」「第7の指」は、他の5本の指と向かい合わせにになっているので、ササやタケをしっかりとつかんで器用に食べることができるのです。
まるで、人間の親指のような役割を果たしていると言えるでしょう。

「第6の指」「第7の指」は、パンダがササやタケを主食にする進化の過程で、より効率よく食事ができるようにするために発達したと考えられています。

*参考:パンダの「指」はなぜたくさんなのか(石田雅彦)

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パンダの手や指を他の動物と比較!

ジャイアントパンダ・クマ・レッサーパンダの手や指の比較画像。

パンダの手がとてもユニークな特徴を持っていることが分かりましたが、他の動物と比較するともっと面白いことが見えてきます!

例えば、パンダはクマの仲間として「クマ科」に分類されていますが、パンダ以外のクマ科の動物には「第6の指」「第7の指」はありません。
これは、他のクマ科の動物たちがパンダと違ってササやタケを主食としていないためだと考えられています。

また、ジャイアントパンダと同じ「パンダ」の名前を持つレッサーパンダには、なんとパンダと同じように種子骨が発達した「第6の指」があるんです。
レッサーパンダは、「レッサーパンダ科」に分類されるジャイアントパンダとは異なる生き物ですが、同じようにササやタケを食べるため、「第6の指」が発達したと考えられています。

特徴パンダクマレッサーパンダ
分類クマ科クマ科レッサーパンダ科
指の数5本5本5本
第6の指あるないある

「第6の指がある」「ササやタケを食べる」などの共通点が多いことから、ジャイアントパンダとレッサーパンダはかつては同じ「パンダ科」に分類されていたこともあり、研究者の間で長年議論が交わされてきました。

*参考:【天王寺動物園だより】第6の指を持つ小さいパンダ「レッサーパンダ」
*参考:クマについてよくあるご意見・ご質問 | 美の国あきたネット

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まとめ:パンダの指には生きるための知恵が詰まっていた!

ジャイアントパンダの指の数について、写真を交えて掘り下げてきました。

この記事のまとめ
  • ジャイアントパンダは5本指の動物
  • 5本の指以外にも骨が発達してできた「第6の指」「第7の指」がある
  • ササやタケを効率よく食べるために独自に進化して「第6の指」「第7の指」を手に入れた

パンダの手は、厳しい自然界を生き抜くためのすごい秘密を握っていたことが分かりましたね。

ジャイアントパンダは指の数以外にもユニークな特徴をたくさん持っています!
もっと知りたくなった方は、ぜひ他の記事も読んでみてくださいね~

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