パンダはどんな性格?温厚に見えて実は凶暴?強さや人を襲った例も紹介

当ページのリンクには広告が含まれています。

動物園にいるジャイアントパンダを見て、竹をのんびり食べたり、ゴロゴロと寝転んだりする姿から、おっとりした優しい動物というイメージを持つ人が多いかもしれません。

その一方で、「実は凶暴」「人を襲うこともある」という話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

パンダの性格は、基本的にはマイペースで穏やかですが、一方でクマの仲間らしい気性の荒さも持っています。

この記事では、パンダの性格と、人を襲うことがあるのか、どのくらい強いのかを解説します。

日本で暮らしたパンダたちの、性格が分かるエピソードも紹介します!

もくじ

パンダの性格は?

動物園のパンダは、1日の多くの時間を、竹を食べることと寝ることに使っています。

その姿はいかにものんびり屋さんですが、これは竹から少しの栄養しかとれないため、なるべく体を動かさずにエネルギーを節約しているからだと考えられています。

本来のパンダは、群れを作らずに1頭で暮らす野生動物で、縄張り意識や警戒心の強い一面もあります。

また、性格は1頭ずつ違います。人間と同じように、おっとりしたパンダもいれば、やんちゃな性格や繊細な性格のパンダもいるのです。

ここでは、多くのパンダに共通する性格の特徴を、2つに分けて見ていきましょう。

群れを作らない「ひとり好き」の動物

野生のパンダは、繁殖期をのぞいて、ほとんどの時間を1頭で過ごしています。

パンダは木の幹などににおいをつけて、「ここに自分がいる」「自分はオス(メス)だ」という情報をほかのパンダに伝えています。

人間でいえば、顔を合わせずに、表札や置き手紙でご近所さんとやりとりしているような暮らしかもしれません。

縄張り意識も強く、発情期にはオスどうしが激しく争うこともあります。

のんびりして見えても、仲間と群れて暮らす生態を持たない単独行動の動物なのです。

好奇心が強く、遊び好き

パンダは好奇心が強く、とくに子どものころは遊ぶのが大好きです。

木登りやでんぐり返し、ボールやタイヤを使ったひとり遊びに夢中になる姿は、動物園でもよく見られます。

下の動画は、上野動物園の双子のシャオシャオとレイレイが、木に登ったりじゃれ合ったりして遊ぶ生後7か月ごろの様子です(今は2頭とも成長して中国で暮らしています)。

TOKYO MX

アドベンチャーワールドの良浜(らうひん)も、子どものころはタイヤ遊びやボール遊びが大好きな、やんちゃな性格だったそうです。

中国の北京動物園では、2021年12月、オスの萌蘭(モンラン)が赤いボールを踏み台にして壁をよじ登り、柵の外へ出てしまいました。

この「脱走事件」は、好奇心旺盛で身軽なパンダらしいエピソードとして話題になりました。

TBS NEWS DIG Powered by JNN

パンダは凶暴?人を襲うことはある?

パンダが自分から人を襲うことは、ほとんどありません。

野生のパンダは警戒心が強く、人の気配を感じると、自分から離れていくことがほとんどです。

ただし、パンダはクマの仲間で、硬い竹をかみ砕く強いあごと鋭い爪を持っています。

驚いたり、縄張りに入られたと感じたりすると、身を守るために攻撃することがあると考えられています。

かわいい見た目に油断せず、「近づかない・柵を越えない」が大原則です。

ここからは、実際に動物園で起きた事故と、野生のパンダに出会ったときの注意点を見ていきます。

動物園で人がかまれた事故

中国の北京動物園では、オスのパンダ古古(クークー)に人がかまれる事故がくり返し起きました。

2006年9月には、酒に酔った男性が柵を越えて古古に抱きつこうとし、足をかまれています。

2007年10月には、15歳の少年が柵を越えて運動場に入り、両足を深くかまれました。

2009年1月にも、子どもが落としたおもちゃを拾おうと運動場に入った男性が、足をかまれて大けがをしています。

どの事故も、人が柵を越えて、パンダのいる場所に入ったことが原因です。

パンダのほうから外に出てきて、人を襲ったわけではありません。

自分の場所に突然知らない人が入ってきたら、パンダが驚いて身を守ろうとするのは、むしろ自然なことなのかもしれません。

野生のパンダは危なくない?

野生のパンダは、中国の山奥の竹林で静かに暮らしています。

人の気配を感じると離れていくので、山の中で出会う機会はあまりないかもしれません。

それでも中国では、村に迷い込んだ野生のパンダに近づいた人が、かまれてけがをした例もあります。

多くの野生動物と同じように、子どもを連れたお母さんパンダは、子どもを守ろうとして気が立っていることもあるでしょう。

もし野生のパンダに出会ったら、近づかずに、静かにその場を離れるのがいちばんです。

パンダはどのくらい強い?クマとどっちが強い?

大人のパンダは、体長120〜180cm、体重80〜120kg前後と、大人の人間と同じか、それ以上の大きさがあります。

硬い竹をすりつぶす大きな奥歯と強いあご、木登りに使う鋭い爪も持っています。

この体の大きさと力強さから、大人のパンダを襲う天敵はほとんどいません。

ただし、体の小さい子どものパンダは、ヒョウやドール、テンの仲間などに襲われることがあります。

では、同じクマの仲間とくらべるとどうでしょうか。

ヒグマやホッキョクグマのような大型のクマは、パンダよりもずっと大きな体をしています。

体の大きさでくらべると、パンダはヒグマやホッキョクグマにはかないません。

その一方で、パンダは体の大きさのわりに、かむ力がとても強いことが知られています。

硬い竹を毎日かみ砕いて食べるため、あごの筋肉や大きな奥歯が発達したと考えられています。

つまりパンダの強さは、ほかの動物と戦うためではなく、竹を食べるための強さなのです。

パンダが人懐っこく見えるのはなぜ?

動物園のパンダを見ていると、人懐っこくて、人が好きな動物のように見えることがあります。

その大きな理由は、かわいらしい見た目にあると考えられます。

丸い顔に、ぬいぐるみのようなずんぐりした体、そして目の周りの黒い模様が大きなたれ目のように見えるので、温厚で人懐っこい印象を与えます。

座って両手で竹を持って食べる姿や自由な体勢でくつろぐ姿が、どこか人間っぽく見えるのも、親しみを感じる理由でしょう。

動物園では、飼育員さんとのトレーニングで、採血や健康チェックに協力できるようになるパンダもいます。

ただしそれは、毎日世話をしてくれる飼育員との信頼関係があるからこそです。

誰にでもなつくわけではないので、見た目のかわいさと実際の性格は分けて考えておきましょう。

日本で暮らしたパンダの性格が分かるエピソード

パンダの性格は1頭ずつ違う、と書きましたが、日本で暮らしたパンダたちのエピソードを見ると、それがよく分かります。

双子のパンダでさえ、性格がまったく違うこともあります。

上野動物園やアドベンチャーワールドで暮らしたパンダたちの性格がよく分かるエピソードを見ていきましょう。

上野動物園の双子パンダ・シャオシャオとレイレイ

2021年6月23日に上野動物園で生まれた双子は、成長するにつれて性格の違いがはっきりしてきたそうです。

下の動画は、お兄ちゃんのシャオシャオと、妹のレイレイの生後5か月ごろの様子です(今は2頭とも中国で暮らしています)。

TBS NEWS DIG Powered by JNN

オスのシャオシャオは、強気な態度でレイレイにちょっかいを出す、わんぱくな子でした。

レイレイに突進したり、耳をかじったりと、いつも「かまって攻撃」をしていました。

その一方で、感情表現が豊かで繊細な一面もあり、音には敏感です。

中国の基地では、シャオシャオのために、防音ガラスを付けた静かな環境が用意されているそうです。

メスのレイレイは、シャオシャオにちょっかいを出されても気にせず、マイペースに竹をかじるおっとりタイプです。

中国に移ってからも、初めての屋外の運動場に1〜2時間で慣れたというほど、要領のよさも持っています。

人間のきょうだいでも、上の子と下の子で性格がまったく違うことがありますよね。

パンダの双子も同じで、同じ日に生まれて一緒に育っても、それぞれの個性があるのです。

日本で暮らしたパンダたちの性格

双子のほかにも、日本で暮らしたパンダたちの性格を、各園の発表や報道からまとめました。

名前動物園性格
シャンシャン上野動物園お転婆で好奇心旺盛
リーリー上野動物園優しくおっとりしたマイペース。アクティブな一面も
シンシン上野動物園食いしん坊でかしこく、繊細
良浜アドベンチャーワールド子どものころはやんちゃ。母になってからは愛情深く10頭の子を育てた
結浜アドベンチャーワールド好奇心旺盛で物怖じしない。予測不能な「クセつよ」行動で人気
楓浜アドベンチャーワールド物覚えがよく素直。食いしん坊で甘えん坊
※各園の発表や報道をもとにまとめています。

同じ上野動物園の家族でも、のんびりしたお父さんのリーリーと、繊細なお母さんのシンシンでは、性格がずいぶん違います。

アドベンチャーワールドの結浜は、独特な寝相やでんぐり返しなど、「#結浜クセつよ」のハッシュタグができるほど個性的な行動で知られています。

まとめ

パンダの性格と、凶暴なのか、どのくらい強いのかを紹介しました。

パンダは、のんびりしたマイペースな動物ですが、本来は1頭で暮らし、縄張りを持つ野生動物です。

自分から人を襲うことはほとんどありませんが、強いあごと鋭い爪を持つクマの仲間なので、近づくのは危険です。

人懐っこく見えるのは、丸い顔やたれ目に見える模様のおかげで、誰にでもなつくわけではありません。

そして、シャオシャオとレイレイのように、同じ日に生まれた双子でも性格はまったく違います。

かわいい見た目の奥にある、1頭ずつの個性を知ると、パンダをもっと好きになれるはずです。

参考サイト・参考文献一覧
・Man bites panda in Beijing zoo as retribution|NBC News(Reuters)
・Gu Gu strikes again! Panda attacks zoo visitor|NBC News(AP)
・Gu Gu|Wikipedia
・Bite forces and evolutionary adaptations to feeding ecology in carnivores|University of New England
・成長に伴い性格の違いも・・・ 双子パンダの最新映像|TBS NEWS DIG

よかったらシェアしてください
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

大好きなパンダとマヌルネコについて日々学び続ける勉強熱心なパンダです。私と同じように動物好き、動物園好きな方の役に立つ情報を発信したいと思い、このサイトを立ち上げました!

もくじ